almost everyday.

its a matter of taste, yeah

サマー03---2003.08.23Sat-25Mon

今年の夏は、ふらふら近場でのんびりしましょう。というわけで行き当たりばったり、ろくな計画も立てずに出かけました。お天気もよかったせいか、予想以上にゆるゆるしつつも充実した旅になりましたよ。以下、その記録です。よかったらどうぞ(長いです)。

■23日(土)

かなりの早起き。7時すぎにはぱっちり目が覚めちゃってました。ふとんの中でうだうだするも、目は冴えるばかり。だめだこりゃ。朝ドラ見ながら、相方が起きるまで待機しました。窓の外をみるとすごくよい天気、そして暑そう。着替えは袖なしだけでもよさそうな気配です。しかし念のため、いちおうツインニットも用意。準備万端であります。しかしまだ8時。うおー。

さらに一時間後、目をこすりながらジャイアンツニュースを見終えた相方も準備開始。ふた泊分の荷物を車にのせて、のんびり出発です。市内を出る前に給油を済ませ、モスバーガーで朝ごはん。ジャンバラヤチキンバーガーのぷりぷりアスパラに興奮しました。わたしはナンタコスを注文。しかし、どっちも食べづらいな。ぼろぼろ落ちます。店内で食べて正解。ドライブスルーじゃ、車ん中べとべとになってしまうよ。うんうん。

まずは郡山で、ちょこちょこと買い物を。モールで車をおりた途端、聞こえてきたのは「ラジオスターの悲劇」。それもオリジナル。上機嫌でコーラス部分を口ずさみつつ、意気揚揚と売り場へ向かいます。まずはペットコーナーにて、わんこを凝視。ミニチュアダックスの子犬が自分のしっぽをくわえてぐるぐる回る姿に大喜び。ちくしょう!なんて愛くるしいんだ。

その後、本日決勝戦の高校野球中継に釘づけ。「あれがストライク?おかしいよ。責任者出てこーい!」・・・・・・東北勢に熱い声援を送ります(隣のおっさんが)。しかし宮城−茨城のこのカードって、わが福島県を挟んで上下の県の戦いなのですよね。どっちが勝っても、隣の県。なんか複雑。結局15分ほどその場に居座り、ゲームセットまできちんと見届けるはめになりました(だって気になるんだもの)。

しかし。高校野球においては毎年のように「今年はなるか?優勝旗の白河関越え!」という言い回しが用いられているわけですが、その「白河」という土地がこの福島にあるという事実を知る人は果たしてどれほどいらっしゃるのでしょうか。まあ、どうでもいいようなことなんですけども。

昼食は、セルフサービスのうどん屋さんにて。天ぷら等の具を選んだのち、好きなうどんをよそってもらうというスタイルです。わたし、コロッケ・ゆでたまご天・山菜に山かけ冷やしうどん。相方、なす天・卵に山かけ冷やしうどん。ふたりともとろろ好きなのですよ。安価、しかし意外にコシが強い。いいとこ見つけました。わーい。

□ここまでのおかいもの:
わたし、2階の無印にてこまごましたものを購入。お茶、パスタソース、おつまみミックス、それにプライスオフのフットカバー。←これ、夏のおともに何足あっても嬉しいくらいです。ほくほく。
相方、1階ホームセンターにて「竹シーツ」なるものを購入。衝動買いをしないたちなのに、めずらしく即決。展示品のひんやりした肌触りにノックアウトされたそうです。今度貸してもらおうっと。

続いて駅前へ。ビッグアイ4階の雑貨屋、いつのまにか定番コースに。ここは男女問わず、ついでに年代の差も越えて、いろんな人に好まれているようです。無料ライブが催されている広場を横切り、向かいのビルへ。ヴィレッジとタワーをゆるゆる眺めました。

□ここまでのおかいもの:
WECKのガラスケース、バースデイカード2種、O.P.KINGのデビュー盤(チョコレート)、ART-SCHOOLのワンコインシングル。500円のCDって、ついふらっと買ってしまいます。木下さんの声、わりと好き。あの不安定ぐあいが。

時間のたつのが、やけに早いです。すでに夕暮れ。めざすは二本松、ゆるゆる行きましょう。西の空には厚い、しかし明るい雲が存在感たっぷりに浮かんでます。明日も晴れそうだわ。晴れるといいな。

そろそろ日も沈むか、といったところで本日の宿に到着。森の中のプチホテルです。自然の木をそのまま生かしたドアノブやハンガー等、カントリー風かつ女の子チックな内装。かわいらしいな。しかし予約したのは和室です。どんなもんかとおそるおそる部屋へ向かうと、そこはミスマッチながらも落ちついた雰囲気。じんわり和める空間でした。部屋の中の色数が少なくて、窓から見える外の風景がとても映える感じ。あー、気持ちいいわぁ。畳にぺたりと横たわり、しばし休息。このまま寝てもいいくらいです。

しかし、本日のお夕飯はディナー。わくわくしながら別棟のレストランへ向かいます。その途中、雑貨売場で高校の同級生に遭遇。卒業以来、つうことは7年ぶりなのによくわかったなーお互い。びっくりです。聞けば今はここで働いているのだそうで、彼女のエスコートででテーブルまで案内してもらいました。おまけにビールまでいただいてしまいましたよ。ありがとう、ごちそうさま。・・・・・・と思っていたらば、突然の停電。しばらく待っても復旧する気配はなく、急遽各テーブルにキャンドルが置かれました。せっかくのお料理がよく見えないのは残念だけど、この暗闇もまたいい雰囲気です。うーんムーディ。

ディナーは文句なしにおいしかったです。前菜は、茄子とフォアグラの田楽ソース。わたくし、これが人生初フォアグラ。あんまり美味すぎて舌がとろけるかと思いました。続いてかぼちゃの冷製スープと本日のメイン。わたしは魚料理を選びました。さんまのハーブソテー、こんなに香ばしいとは思わなかったー。肉料理を選んだ相方のステーキも、柔らかくってジューシーでした。お互いの皿をつつき合いながら、ばくばく食べます。あー、いくらでも食べられそう。サラダでひと休みした後のデザートも、これまた素敵でした。ココナツムースの上に、ざくろとベリーとマスカットがそれぞれ一粒ずつ乗ってるの。で、傍らには天使の羽をかたどったチョコレートが。いやん、可愛すぎ。コーヒーを飲み終えた頃にはもう、胃も心も満足でした。ああ、お腹ぱんぱん。

あまりにも満腹すぎて苦しいので、外へ散歩に出かけました。するとこの日はちょうど温泉まつりらしく、大通りにやぐらと提灯が飾られてましたよ。おばちゃんの力強いナマ声シャウトを聞きながら、坂のてっぺんの境内へ。50円玉放り込んで、ぱしぱし柏手うちました。どうか明日も晴れますように。

部屋へ戻って、最上階の露天風呂へ。暗くて何も見えなかったけど、闇が深くて空気がきれいでした。その後、テレビで「ゴースト」を鑑賞。デミ・ムーア、わっかいなー。相手役の男はナンチャンに似てるなー。10年ぶり、いやもっと経ってるな、とにかくえらい久々に見ましたよこの映画。当時はさすがに幼かったし、ろくにストーリー憶えてないのも当然だとは思いましたが、例のろくろ回して泥まみれのエロいキスシーンだけはがっちり記憶に焼きついていて、なんつうかその、三つ子の魂百までとか、そういう言葉を思い出しました。そういうもんよね、きっと。

■24日(日)

8時ごろ起床。「朝食は9時から」とチェックイン時に告げられていたので、テレビを見ながら静かに過ごしてました。チャンネルくるくる回してたらば、朝もはよからテツトモライブ。起きぬけのぼんやりした目にあのテンションは、狂気として映ります。なんか妙だと思ったら、いつものジャージじゃなくて黄色いTシャツだったのね。何だか違うコンビみたいだ。

朝食はフロント前のホールにて。3組座れば満席の、小ぢんまりとしたスペースです。あたたかなパンにホイップバター、しぼりたてグレープフルーツジュース、それにふわふわとろとろのプレーンオムレツ。サラダの玉ねぎはほんのり甘かったです。ああ、幸せ。

昨夜はもう日が落ちていたのであまり長湯できなかったけど、このお部屋にはプライベート風呂がついているのです。それも露天!なんて贅沢なのでしょう。氷を浮かべたお茶を飲みつつ、うっとりしながら湯に浸かりました。まだ朝なのにね。うひ。

チェックアウトはゆっくりめの11時。福島方面へ向かいます。今日は競馬場へ出かけるのです。しかし狙うレースは15時頃なので、またしてもお買い物へ。駅ビルで働く友人の顔を見に行ったり、ゲーセンで遊んだり。軽い気持ちでバスケット勝負したらば、ダブルスコアで勝ってしまいました。相方、心なしかしょんぼり。あわてて対戦型のアブノーマルチェックに挑んでみたところ、これまたわたしがノーマルかつフェミニンな常識人という結果に。これはおかしいです。だってどこからどう見ても、相方の方がまっとうな善人なんですもの。少なくともあの子は、高速道路で煽られても舌打ちなんかしないし!ハンドル握るとただそれだけでワイルド度数が2割増すわたしなんかより、はるかに人間ができてるのです。でも自分、ちょっとだけ得意げ。フェミニンですって!えへへ。その後、西口の輸入食品店で生フィトチーネを購入し、いざ競馬場へ。

そういえばすっかり忘れていましたが、今日は24時間テレビの日なのですね。だからこんなに混んでいるのね福島競馬場。人が多すぎて、それに陽射しが強すぎて、すでに半泣きです。あぢいよー。冷房の効いた券売所は常に満杯。仕方がないので炎天下、露店で買った打ちたてゆでたてのざるそばをすすりました。普段はまず、そば湯を入れない(=薄めない)そばつゆなんて飲まないのですが、今日は迷わず飲み干しましたよ。そうでもしなけりゃ、塩分不足で倒れちまいそう。ほんと、そんだけ暑かったんです。したたる汗が競馬新聞を湿らせていきます。しかもすぐに乾きます。とんでもないなー。塩焼きの鮎とレモンかき氷を追加購入。

で、熟考の末に馬券購入。三連複とかボックスとかながしとか、いつも教えてもらうのに来るたびすっかり忘れていて、あらためて自分の忘れっぽさに呆れかえってしまいます。そんなわけで今回は観戦に集中。結果、来ました。ながしと単勝、それぞれ当たって3000円ほど。おお、このひとと一緒に競馬場に来て、儲けが出たのはこれが初めてです。苦節1年8か月、ようやっとさげまん脱却かー。感慨深し。と喜んでいたら、なんと次のレースも当ててしまった模様。それも100円しか買ってなかったのに、それが4000円とか。すごいよ、いったいどうしちゃったんだ相方?どきどきしながら払戻に行くと、しめて6980円になりました。よかったね。

きのう飲んだビールがとても美味しかったので、宿へ向かう途中で製造元のアサヒビール工場へ立ち寄ってみました。が、工場およびショップは15時までしか営業しないのだとか。どうしてそんなに商売っ気がないんだ?アサヒ。もっとガツガツ行きましょうよー。くやしいので写真だけはばしばし撮ってまいりました。ふと「わたし、死ぬまでにこのタンクの1/5本分くらいは消費するのかもなぁ・・・」なんてことを思ったり。

本日の宿は磐梯熱海温泉です。由緒正しき和の佇まい、しかし宿泊システムは「外食OK、おふとんはセルフサービス、冷蔵庫にはお好きなものを」という今風の旅館。さっぱりしていて余分なものがなく、過ごしやすい雰囲気です。荷物をおいて、さっそく外へ食事をとりに。フロントで手渡された駅前飲食店マップを片手に、いちばん近い居酒屋へ向かいました。お通しの岡ひじき、とてもおいしい。ビールがすすむなぁ。やっこともつ煮、それに焼き鳥ともろきゅうで腹ごしらえです。店主夫妻がタイガースファンらしく、店内にはユニホームとメガホンが飾られていました。テレビはもちろん阪神戦。しかも相手が横浜というレアな中継です。もしかしたら、CSにはタイガースチャンネルに類するものがあったりするんでしょうか。だとしたら凄いな。ここでの支払いは「一度やってみたかった」という相方の、当たり馬券によるおごりでした。ごちそうさま。

実は、本日の宿にもプライベート浴室があるのです。それもふたつ。ただしこれは部屋に造りつけのものではなく、フロントでカギを借りてその都度貸し切りにするという方式。とは言っても事前予約が必要なのは午後9時までで、それ以降は自由に内カギかけて使用OKなのだとか。というわけで、食事を終えてそのままためしに赴いてみると、うまい具合にちょうど片方が空いたところでした。ラッキー。

洗い場が3か所ついた6畳間ほどの空間に檜風呂、窓は開かないけれど外の景色がよく見えます。うーん広々。気持ちいいなー。ひのきの匂いにうっとりしながら、思わず長湯。もう溶けそうです。おやすみなさい。

■25日(月)

蝉の鳴き声で目を覚ましました。しかしまだ7時。本日のチェックアウトは12時、昨日よりもさらにのんびりです。本来は10時までに出なきゃならないらしいのだけど、日曜・祝日以外は無料サービスで延長できるのだそうで。ズボラで眠たがりのわたしたちにはぴったりだ、というわけでまたしてもゆるゆる過ごしました。

8時頃、ようやくふとんから出て朝食。その後ひとっ風呂浴びようとしたら、今度は昨日ふさがってた方の貸し切り風呂が空いてました。ついてるなぁ。運がよすぎてこわいくらいです。こちらはすべて石造りのお風呂。おまけに窓が東向きで、まぶしいくらいの朝日がさんさんと降り注ぎます。光をいっぱい浴びての温泉は、また違った雰囲気。堪能させていただきました、はい。

しかし、あきれるくらいに天気がいいです。まだ朝だというのに、この射すような陽射し。顔に背中に首すじに、日焼け止めをこれでもかと塗りたくります。今日はこれから牧場へ行くのですよ。平日だからどこも混んでないだろう、とは思うのだけれど、それでもやはり広々とした場所へ行ってみたい気分だったのです。なんとなく。

で、宿から車で20分ほどの高原にある「石筵ふれあい牧場」へ到着。人、少なっ。200台ほどは駐車可能かというスペースに、数えるほどしか車がありません。こういうシチュエーション、大好きです。いひ。さっそく中へ。まずは入口で入場料を支払います。大人1名、310円。安っ。そんなんで大丈夫なのか?とこちらが不安になってしまいますが、よく見てみるとここは市営の施設。それにしたって、なあ。園内自転車乗り放題、動物さわり放題で一日遊べてゆるゆるできて、ほんとにそれでいいのかしら・・・。もうちょっと商魂出して行こうよ!郡山市。まあ、お安いのはよいことですが。

しかし。唯一別料金が必要な乗馬体験コーナーでは、福島競馬場パドックをふた周りくらい小さくしたコースを一周する(推定所要時間:1分半)だけで400円。入場料の方が安いってどういうことだよ!とベタなつっこみを入れつつ、それでもやはり乗らずにいられないのは馬好きの宿命というべきなんでしょうか。黒いヘルメットを被り、満面の笑みで馬に揺られる相方を激写。よかったね。

その裏手では、実にさまざまな種類の動物が飼われていました。ロバというのが、あんなにもさびしそうな目をした生き物だとは思わなかったよ。羊というのが、あんなにも激しく天然アフロな体毛の持ち主だなんて知らなかったよ。そしてまさか、「北京ダック」という名のアヒルが存在するとは!今までずっと、料理の名前なんだとばかり思ってました。ごめんね北京ダック。あ、見た目はふつうのアヒルでした。びっくりして檻に見入ってたら、肝心のアヒルをカメラに収めそこねてしまいましたよ。ちょっとだけカルチャーショック。

つめたい水辺に足を浸して遊んだり、4人乗りの自転車を猛スピードで漕いでみたり、しぼりたて牛乳でつくられたソフトクリームを食べたり、というわけでほんとに一日遊びたおしました。あー、たのしかった。というわけで、快い疲労を抱えて帰路へ。こんなに何もかもがうまくいった旅行は初めてだったかもしれないです。近場でゆるゆる、もなかなかいいものですよ。よろしければ、ぜひ。

今回の、旅のおともミュージック(順不同)

THE BOOM / THE BOOM
・THE WORLD IS MINE / くるり
・E / 奥田民生
100s短縮盤 / 中村一義
WEEZERPIGGIES、ZOMBIES、その他いろいろ

※ 宿泊先等、「行ってみたーい」という方はメールでご連絡ください。穴場情報(というほどのものでもありませんが)、いくつかありますよ。