almost everyday.

its a matter of taste, yeah

闇の中、笑いかける視線の先には

ほんの些細な不注意から、携帯電話を自宅前のアスファルトにしたたか叩きつけてしまいました。その衝撃たるや本体とバッテリーとカバーがぱっくりきれいに3分割されたほどで、となると当然そこそこ目立つ傷もついたわけですが。その日に何か楽しいことやいいことがあれば、そうした傷すら喜ばしいものとして記憶に残るのかもしれないなぁ、なんてことをぼんやり考えたりしました。いや、もちろん惜しいと思う部分もありますけどね。この半年間、ほとんど無傷だっただけに!とりあえず、裏面に貼ったUMIBACHIステッカーが無事だったので良しとしておきます。Tシャツオーダー開始が待ち遠しい。やっぱりオレンジ色にしようかしら。迷うわー。

先日買ったジャン・フィリップ・トゥーサンの「テレヴィジョン」がおもしろいです。これまでになくエロな描写(とは言っても具体的な行為について語られることはほとんどなく、主人公が見たものやその想像についての記述がほとんど)が前面に出ていて、その上やたらすっとぼけた味があるので読みながらついふふふと笑いがもれてしまいます。一気に読んでしまうのがもったいなくて、昼休みごとにちびちび10ページくらいずつ読み進めておりますが、まさかこれほど長いつきあいになるとは思いませんでしたよトゥーサン。元はと言えばかつての恋人が課題用に読んでいた(仏文科だったので)ものをもらったのがはじまりで、その動機も「装丁がかわいいから」という不埒なものだったというのに。不思議にゆるんとした空気があって、おかしみやわびしさがほどよく描かれていて、鼻につかない程度のスノッブさがあって、いろんな意味でとてもちょうどいい雰囲気なのです。結末がどうこうと言うよりは、読んでる瞬間こそがたのしい小説。って、実はそんなに多くないかもしれません。わたしの場合。

今日もよく働きました。そういえばすでにここ2週間、恋人といっしょに眠っていません。さびしいけれどそれ以上にたのしいことがたくさんあるから大丈夫、と自分をうまくなだめすかしてあと2日、もっとしんどいこともたくさんあるはず、と少々脅しもかけながらあと2日。何はともあれあと2日。ひとりで眠るのがやたら苦しくなってきました。あああ。それではおやすみなさい。