almost everyday.

its a matter of taste, yeah

数えてしまう数えてしまう

出勤したら売店のおばちゃんに「渡したいものがあるから、お昼休みになったら来て」と言われました。何だろうと思いながらも時間どおりにそちらへ向かうと、そこに用意されていたのはほかほか湯気をたてる豚汁にかっぱ巻き、いなりずし、味付けゆでたまごの折り詰めという極上お昼ごはん。いずれもおばちゃんお手製です。驚いて「どうしたんですか、これ?」と訊いてみたらば「昨日の手伝いのお礼だよ」ですって。仕事の合間におばちゃんの仕入れ値表をリライトしてあげたのが思いがけず役立ったのだそうで、たかだかその程度の労力でこんな素敵なごちそうをいただいてよいものだろうかと少しばかり気がとがめましたがそれはそれとしてありがたくいただくことにしました。どんなに高価なレストランより、自分のために作られた食事のほうがずっと特別でうれしく感じられるのですよ。えへ。それに特筆すべきは豚汁の具だくさんっぷりで、食べながら分かっただけでも十数種類はありました。豚肉、ちくわ、厚揚げ、油揚げ、豆腐、こんにゃく、長芋、にんじん、大根、ごぼう、ねぎ、しいたけ、ぶなしめじ・・・他にもまだ入ってたよなぁ。いろんな味がぎゅっとひしめいていて、それはそれは美味だったのです。おばちゃんちの子になりたい、と一瞬だけちょっと本気で思いましたよ。ごちそうさまです。折り詰めは明日の朝ごはんにします。たのしみ。

あらかじめ所有していたものを失うことよりも、自分が何物かに属しているという事実が消えてなくなることのほうがずっとつらい、そういう場合もありうるのだ。ということを知りました。心が痛いです。おやすみなさい。