almost everyday.

its a matter of taste, yeah

この世界にいる喜び

けさ出勤したら、徹夜明けらしい同僚がうっすら髭の伸びた顎を撫でながらぽつりと「もう死んじゃいたいなあ」なんてことを呟くので、とりあえず「もったいないから生きといたほうがいいよ」と返しておきました。生きてさえいれば、そのうち楽しいこともある。もしかしたら嫌なことのほうがずっと多いかもしれないけど、それはそれとして。死んだら何もわからない。何も触れないし何も食べられないし誰にも会えないし音楽だって聴けなくなる。そんなのきっとつまらないだろうから、とりあえず現状どおり生きておこう。って、現時点でわたしが思うのはただそれだけです。

いや、本当はもうひとつ。「死ぬんだったらそれでも別に構わないけど、だったらあんたのその命をあのひとに分けてあげてよ」とも思います。誰にでもない罪悪感をおぼえつつ。

先輩は今日もお休みでした。経理屋にとっては1か月のうちで最も慌ただしい月初めなのに、それでなくても2月は短いのに、でもっていよいよ年度末本番で皆ぴりぴりしてるってのに、ほんとうに、よく堂々と休めるなあ・・・。と呆れたり嘆いたりするのにもそろそろ疲れてきたので、作戦を変えてみることにしました。まずは手始めに、誰に何を言われたわけでもプレッシャーかけられたわけでもなく、かと言ってボスから職務命令が下ったわけでもなく、ただただ自発的に先輩の月末〆の仕事を代行。実績まとめて書類を揃えてキーパンチして決裁もらって相手方まで送り届けて、という一連の作業をフルコースで淡々と遂行しました。あくまで「こんなの別に大したことないっす」って態度を崩さず、ひたすら冷静に。「あなたがいなくたって職場はちゃんと回るんですよ」ってことを思い知らせてやるのです。あなたの居場所なんか失くしてやるのです。わたしだってやるときはやるのだ。ということはつまり、あなたはそれほどわたしを怒らせたってことなのです。すごいぞ、ある意味。わたし、復讐とかできない性分ですもの。「良心が咎める」とかそういうまっとうな理由じゃなくて、ただただ飽きっぽくて面倒くさがりなだけだけど。そこに至るまで怒りが持続しないっつうか。ある意味においてはきわめて淡白だったはずなのになあ。すごいぜ、怒りの負の力。

よくよく思い返してみれば、3月1日の夜にこうしてゆるゆる自分ちで過ごしていられるのは実に5年ぶりなのでした。何だか妙な気分です。おやすみなさい。