almost everyday.

its a matter of taste, yeah

可愛さの基準が揺らぐ

今朝はずいぶん寒かったので、黒いニットのベストを着こんで出勤したのです。その下にはオックスフォードの白いボタンダウンを重ね、足元はくすんだオリーブ色のオールスターに黒のワークパンツ。でもって、仕事の行き帰りには紺のフード付きジャケットをはおり耳あて代わりのヘッドホンを装備、という実用性および機動性重視な恰好をしていたわけですが、帰り途中のドラッグストアでたまたま運よくプライスオフになってた黄色の野菜生活をほくほく顔で物色してたところを後ろから呼び止められたので振り返ってみると、それはもうずっと長いこと会わないままでいたかつての後輩なのでした。「相変わらず中学生みたいな恰好してるんですね」って、違う!たまたま今日がそういう日だっただけなんだ、と言い返すのも何となく空しい気がしてそのまま黙っておくことにしました。そういう彼はだいぶ大人っぽく、というか、なんかもう中年の疲労っつうか悲哀っつうかそういう類の淀んだオーラをも漂わせていたので「何も言えなかった」というほうが正しいのかもしれません。たった5年、で人はこんなにも疲弊するものなのかしら。わからない。

もうすぐ姪の誕生日なので、「今年は何が欲しい?」と探りの電話を入れたのが10日前。「ディズニーの柄のついた、みずいろっぽくてあったかい毛布がいい!」との注文を承ったのが1週間前。仙台市内でそれっぽいものを探し当て、配送の手筈をととのえたのが4日前。で、いよいよ昨夜それが姪の手元に届いたのだそうで、彼女の母親(であるところのわたしの姉)の携帯電話よりサンクスメールが届いたのでした。わずか50文字足らずの短いメッセージについにやにやと目尻が下がってしまう辺り、わたしも相当な叔母バカなのだろうという気がします。・・・・・・それ自体は心温まる類の話として整理してよさそうに思うのですが、問題はそのプレゼントの内容です。「ディズニー」で「みずいろ」と言うと、現時点ではどういうわけかリロ&スティッチというやたら獰猛な顔つきのキャラクターしか発見できず、「こんな怖い顔したやつで大丈夫かなあ」と内心びびりながらも仕方なくそれを買い求めたのだけれど、驚いたことにわが姪はそれをいたく気に入ったというのです。映画を見たことのないわたしにとってはあの毛布に描かれていたイラストこそがリロ&スティッチのすべてであり(そもそもあの動物はリロなのかスティッチなのか?)、性質だとか性格だとかそういうことは一切わかりません。・・・・・・冷静に客観的に考えて、あれは「かわいい」と誉め称えても差し支えない造形なのでしょうか。何が怖いってまず歯が怖いです。あんな絵のついた毛布にくるまって眠ったりしたら、指の一本くらいは食いちぎられる夢を見てしまうのではなかろうか。などと考え出すときりがなくて悶々としてしまいます。わたしがおかしいのかしら・・・。おやすみなさい。