almost everyday.

its a matter of taste, yeah

英雄ノヴァ / monobright

試聴もしないで楽しみに待ってた新譜、ひと足お先に本日購入いたしました。こう来たかー。個人的には、こういう直線的なメロディの曲よりかぎゅらぎゅら展開が変わる変態ちっくなやつのほうが好きなんですが、まあきっと今はこういう時期なのでしょう多分。勢いづいてるみたいですものね、DO10公約以降は特に。それにしてもタイトルチューンはひたすらまっすぐで速いですね。monobright史上最速だったらしいモーニングスターターを超したんじゃなかろうか。すたらいはユニコーンで言うところのミルク的位置付け?真夏のデストロイはどうもあんまり耳に残らないのでこれからもうちょい聴きこんでみようと思います。そして、意外にも白眉はミシルルーでした。あまりにも有名すぎる冒頭のリフはそのままに、リズムをスカっぽく置き換えてきた辺りが渋いなあと。グッジョブです出口さん。以下、後日追記。
好きなひとのCDのライナーを苦手なライターさんが書いてると、ものすごく損した気持ちになるんです。

これは何もライターさんに限ったことじゃないのだけれど、裏方のひとは裏方に徹していてほしいんです。ライターさんが音楽について語るときの主語は「彼ら」であってしかるべきで、決して「僕」や「私」じゃないはずなのです。

それはひょっとしたら「僕」と「彼ら」との関係性を明らかにした上でその音楽を解き明かしたい、というある種の誠実さなのかもしれませんが、聴き手にとっては余計なお世話です。少なくとも、自分にとってははた迷惑以外の何ものでもありません。お願いです。お願いですから黒子に徹していてください。気が散ってしょうがないよ。あなたが過去に誰のスタッフやってたかとか、別にそんなの知りたくもない。心の底からどうでもいい。

音源を買ったひとが自分の日記で感想を綴るとかならわかるけど、決して安くないお金を払ってCDを買ってどきどきしながら音を聴いたその後で、おもむろに歌詞カードを開いたときに「俺が俺が」と主役でもないのにやたらぐいぐい前へ出てこようとする文章を読まされる身にもなってください。という話なのです。「いや、あんた誰?」って話なのです。自分の気持ちの大事なところを汚されたような気持ちにさえなるんです。こんなことならセルフライナーノーツでもつけてくれたほうがまだありがたい。できることなら解説なんぞ一切抜きで、音だけで納得させてくれたらそれがいちばんいいのだけれど。

怒りついでにもひとつ書いとく。このひとが10年以上前に書いた、80年代以降の音源ばかりを集めたディスクガイドを読んだときの話です。それはそれはもう酷いしろものでした。取り上げたアーティストの数はやたらめったら多いのに、肝心の解説が信じられないくらい適当。特に、自分の好きなバンドと興味のないバンドとの扱い方の落差に驚かされました。前者には惜しげなく大きなスペース割いて思い入れたっぷりに語るのに対し、後者は唖然とするほど酷い扱い。特に、ヴァネッサ・パラディの項での「レニープロデュースのビー・マイ・ベイベーはいい曲だった。けど、フレンチに疎い私は彼女がその後どうしているのかあまり知らない(すみません)」みたいな恐るべき書き飛ばしぶりは忘れようにも忘れられません。だったら書くなよ最初から。と思った。

会ったこともないひとにこれだけ腹を立てるのもめずらしい。と思ったので書いて残しておくことにしました。うっかり読んで気分を害された方、もしいらっしゃいましたら申し訳ありません。これ、最初はmixiのほうにだけ書いてたんですがこっちに出しても別にいいかな、と思い直したのでつけたしておきます。