almost everyday.

its a matter of taste, yeah

2011年第6回・本日のライブ NO MUSIC!NO SENDAI! NO MIYAGI!@勾当台公園野外音楽堂

会場に着いたらアン・サリーがそろそろ佳境に入ろうかというところでした。小池龍平さん、アコギのボディを叩きながら弾いてるときがすごく気持ちよかったです。
環ROY、初見。というか、このお名前を「たまきろい」と読むこと自体さっき初めて知りました。わたしはヒップホップというジャンルに疎くて、サブカルやんちゃ系(スチャダラとか)といわゆるマジなやんちゃ系(よく知らないけどキャップにタトゥーにドスの利いた声ってイメージ)、あとはひたすらわが道を行く一匹狼(イノウ)くらいしか知りません。ここで言うなら昨日のイルリメはSDP寄りだと思うのですが、環ROYはどこにも属してない気がしました。何ていうかこう、人懐こいです。人懐こくて平熱で腰が低い。ライブ開始直後、「みんな前のほう来てよー」と呼びかけてもなかなか動こうとしないシャイな仙台人(おそらくくるり待ち)を見てとるや、焦ることなく無理に煽ることもなく「座るのいいね。俺も座ってやろうかな」とか言えちゃうあたりにぐっとシンパシーを感じました。このノリは、まさしく東北人のそれ…!縁側に腰かけてほうじ茶かなんか飲みながら話すみたいに力の抜けたMCと、トラックと生声のメリハリを利かせた曲との対比がよかったです。
終盤のMCがすとんと胸に落ちてきて、今も何だか忘れられないので抜き書きメモ。「俺ね、今ね、もうラップ一本で食えてるんだけど、それでもめちゃくちゃ不安なのね。こういうときに皆とひとつになれるような曲作りたいな、いや作んなきゃって思いました。ありがとう」うん、ヒップホップ周辺だけじゃなくて、もっと広くいろんなひとに聴かれるようになったらきっともっと楽しいと思います。
くるり。ずいぶん久しぶり、最後に見たのはNIKKIツアーだったでしょうか。ジュビリー以降ほとんどまったく聴かなくなって、新譜を追うこともやめてしまってました。ふと辺りを見回せばものすごい人、ちっともシークレットじゃないですねこれ。ステージ上にはふたりだけ、ギターとベースと声だけのミニマムなセットです。岸田さんは場内で販売されてた「仙台復活」の前掛けを、佐藤さんはイベントTシャツをそれぞれ着用。セットリストも特に決めていないようで、終始リラックスした雰囲気でした。初期のひりひりざくざくささくれた音が好きだった自分にはもの足りないかと思いましたが、それでもやっぱり「春風」「リバー」あたりは否応なしにぶわぶわ胸に迫ってくるものがあったなあ。個人的には本編ラストのRing Ring Ring!が特に素晴らしかったです。それまでずっと座って演奏してた岸田さんも思わず腰を浮かせる、熱のこもった弾きっぷりが楽しかった。アンコールで披露された新曲?はあっけらかんと明るいメロディーが良かったです。雨なら降れ降れなんぼでも、一度や二度では負けません。最後の鹿児島の歌は誰かのカバーだったのでしょうかね。たっぷり一時間、堪能させていただきました。ありがとうくるり
おまけ:リハ中に撮った一枚。遠景。