almost everyday.

its a matter of taste, yeah

2011年第12回・さいきん買ったCD

24.ASTRA / クレイマー、クレイマー / 昆虫キッズ
ASTRA/クレイマー、クレイマー
このジャケットはもしかして100%ORANGE?と試聴機のヘッドホンを手に取ったが最後、イントロ5秒でノックアウト。外の寒さを一瞬で忘却の彼方へ吹っ飛ばしてくれる軽やかなスティールパン、やりたい放題暴れまくりのドラム、酔ってんの?と訊いてみたくなるへろへろのボーカル、天使なの?と訊いてみたくなるフライアウェーイな女子コーラス、哀愁たっぷり大人っぽいのに何だかやたらしっくりはまるトランペット、全部がぜんぶ表面張力ぎりぎりの綱渡りみたいな危ういバランスで成り立ってると思しきかっこよさ。たまらんなー。これは相当くせになります。クレイマー、クレイマーの淡々とドラマチックな鍵盤には、ズボンズのN.R.を思い出してみたりとか。ネタ元が一緒だったりするんでしょうか。はて。

25.窓際/少女/水槽/2月 / root13.
大阪発、タワー限定、全国初進出、5曲入り1,000円。とのふれ込みでプッシュされていた音源。店内でかかっていた曲が、というよりその声がやけに耳に残ってどきどきしました。こ、この甘くか細いボーカルはZARIGANI5の再来…?と興味をそそられ試聴してみたら、声も詞も曲も音もアートワークも何から何まで青く透き通って悩んでて悶絶。身体があちこちむずがゆくなるいきおいできゅんきゅんしました。キュン死に一生を得る、ってこういう時に言うべきなのか。念のために言っておくけどまちがえないでね、ばかにしてるんじゃないのよ、遠い昔に覚えのある感情がありありまざまざ思い出されてくらくらしちゃうってことなのよ、これ。わたしはとっくにいい大人なのでついついこういう聴きかたをしてしまいますが、もし20年前に出会っていたらきっと泣いてただろうなあ。危なっかしい演奏も不安定な声も、丸ごとぜんぶ現実そのものとして受け止められただろうなあ。安全な世界で、あなたとわたしのことにだけ絶望してればそれでよかった(今となっては)しあわせだった時間の思い出。