almost everyday.

its a matter of taste, yeah

Cutemen Strikes Back! 25周年だよ。OH!YEAH!@渋谷Glad

  • さてと。この日のCutemenライブに関してはメイン雑記でも内容に一部触れておりますが、終了直後の熱気と放心によりもはや何が何だかわからなくなっているため、記憶が遠のいてしまう前に覚え書きを残しておきたいと改めて考えました。以下、ライブ後にJKさんが上げてくださったセットリストを手元のiPodでくるくるしつつ、余韻をかみしめながら書いております。
  • 本題に入る前に、前提条件として自分の話を少しだけ。この日のライブに臨んだわたしのステータスは、だいたい次のような感じでした。
    • 25年前は中学生@福島
    • ピコリンさん福島県人のご縁で地元音楽番組*1に出演、偶然その存在を知る
    • 田舎の中学生ゆえCDは買えずライブにも行けないまま上記番組の録画だけをひたすら見続ける
    • 後年、少しずつ音源を買い集め聴き続け現在に至る
    • ライブを見るのは今日が初めて
  • …こうした事情により思い入れが強すぎる上、かつてのライブのお約束的なあれこれを一切把握できていないため、以下いろんな意味でアレな部分が多々あろうかと思われます。そのくせ、やたらと長いです。数えてみたら5,000字以上ありました。なのであらかじめお詫びしておきます。ごめんなさい。

  • 現地入りは18:45頃。チケット番号は40番台、既に後続の番号が呼び込まれておりすんなりと中へ入れました。が、扉の向こうの物販スペースは進むも退くもままならないほどの大混雑。人波をかき分けて少しずつカウンターへとにじり寄り、ひとまずどうにか缶バッジを購入することができました。CM25と22CTのロゴ、それに配信シングルアートワークの赤・黒・水色3個セットで500円。

  • 戦利品を大事に鞄にしまい、ふと顔を上げるとそこには大きなお花が。JKさんのアイドル仕事人脈に居並ぶフォロイーさんの見慣れたアイコンに福島県人の血が騒ぎ、半ば衝動的に写真を撮ってご本人宛てリプライを飛ばすという奇行に及んでしまいました。何やってんだ自分、これまでほとんど絡んだことねえべよ?(福島弁)としばらく後で我に返って反省するも、その一方で後悔の念は微塵も感じない辺り自分でもどうかしてると訝るなど。今なら分かる。このころから既に、頭のネジが2~3本ほど外れかかってたんです、きっと。いや間違いなく。
  • この日初めて足を踏み入れたGladは入口が中2階、階段を降りた先がメインフロアで上へと昇ればコロシアム状にステージを見下ろす造りとなっていました。形状や規模は新宿MARZとほぼ同じくらいでしょうか。ここは迷わずフロアに下りて、わずかに隙間の残る上手側へと向かいます。最終的に落ち着いたのは前から3列め辺り、ピコリンさんとJKさんのちょうど間くらいになりそう。
  • このとき階段近くのDJブースではTAICHI MASTERさんがプレイされていて、開演間際にはPLEASE,PLEASE,PLEASEをかけてくださったりしたもんで早くも興奮しまくりでした。どきどきしすぎてオンタイムでは気づかなかったけど、後になってこの日のためのタイチさんリミックスと知るにつけ「!!!」とあわあわするなど。ああ、あれ、もっかい聴きたい。どうにかリリースしていただけませんでしょうか。
  • 19:00、ホンダレディ登場。最後に見たのはいつだっけ?とあらためて記録をさらってみたらば05年7月でした。ひええ。彼らも結成20年、Cutemenの四半世紀には及ばずとも活動ペースを落とすことなく走り続けるベテラン中のベテランなわけで、にもかかわらず10年前とまったく変わらぬ笑顔でバキバキの全力パフォーマンスが見られたものですから、ただただひたすら嬉しくなってしまいました。マルさんが終盤、CM SONGの歌詞で煽ってくださったのとかもうたまんなかったです。大満足の30分。フロアはばっちり温まってます。
  • 19:50、いよいよCutemen登場。あの福島でのライブ映像と何ら変わらぬグラサン装備のピコリンさん、KORGの前で仁王立ちするJKさん。ああもうだめだ涙腺が、と思ったところでしょっぱなからiPad用のスタンドを蹴倒しかけるピコリンさん。最前列のお客さんとアイコンタクトで「やっちゃった…」的表情を浮かべる姿に笑いがこみあげ、出かけた涙もここで一度はひっこみました。ほっとするべきところなのかはらはらする場面なのか、今のところまだ判断がつきません。それにしてもああ、歌詞とかなんか今やもう、譜面台じゃなくiPadで確認されてるんですね。来てますね、未来。
  • サポートメンバーはドラム(!)とキーボード、4人全員上下黒一色の出で立ち。ドラムのもんじさんは目出し帽まで被っておられました。JKさんとピコリンさんは黒ずくめのアーミースタイル?スチームパンク?近未来サイバーアクション?といった感じの重装備です。当時のPVでもこういう格好をされてましたよね、確か。
  • 最初の曲はReason8。生ドラムでのReason8!!!!!これまで何度も繰り返し聴いてきた音源とは明らかに異なる、紛れもない生のリズム。そこに乗っかるAメロのあの、地を這うように低く抑えた、にもかかわらず艶やかな声。すごいすごいすごい、わたし今、ものすごい瞬間に立ち会ってる。全身の血が逆流するよな強い興奮にくらくらしてます。
  • 続くI'm Hereは柔らかく伸びやかなボーカルが印象的な曲、なのですがこの時点ではまだエンジン全開に至らず。自分の位置がたまたま聞こえづらいのか、もしくは機材に何らかの問題があるのかもしれない、とここでは考えていました。続くGo Your Wayではおふたり同様重装備かつめちゃくちゃ綺麗な女性コーラス・ちさとさん登場、そのゴージャスな美貌と歌声にしばしうっとり。Tribal Beatはキメのブレイク、Let's Dubは細かく刻まれるリズムと流麗なうわものがそれぞれ大変気持ちよく、ただただ音に身を任せるのみでした。まだまだ序盤、なのに早くも汗だくです。眼鏡が曇って前が見えない。それに何だか息まで苦しい。
  • 冒頭5曲を終えたピコリンさんのMC第一声は「きっつー。さっき叫んだらいきなり喉潰しちゃった」でした。えええええ。大丈夫?このあと歌えるの?とおろおろしましたが、結論から言ってしまえば「声量控えめ、ただし最後まで歌いきる」という強行策。翌日のツイキャスでは「声が聞こえない!」との苦情がPAさんにどんどこ寄せられ大変な目に遭ったとの舞台裏が明かされるとともに「『聞こえない』って当たり前じゃん、歌ってないんだから」とのコメントを知るに至っては、それをよくぞあそこまで…!と両手を合わせて拝みたい気持ちになりました。あああありがたやー。
  • 続くOctober SongではJKさんのソロプレイを1音も聴きもらすまいと息を詰めて酸欠寸前、3-D ON CDの物憂げに甘いメロディに酔い、Perfect Strangerで昇天しかけたところへのPLEASE,PLEASE,PLEASEで息を吹き返しました。そしてMy Heartの「人らしく生きたい/でも君にかなわない」という歌詞でとうとう涙がこぼれた。しこたま泣いて、泣いても泣いてもそれでもまだ止まりませんでした。それでやっぱりまた酸欠に。場内、とにかくおそろしく暑いです。どんどん熱気が増してきてる。
  • 2度めのMC、袖から駆け寄るスタッフさんよりカンペを手渡されるピコリンさん。それをなかなか上手く読み進められないピコリンさん。その内容は、3月にリリースされた配信シングルやアニメへの提供曲、それに物販等の既発情報アナウンスが主なものでした。曰く、マフラータオルはこの日のオープン直後に早々と売り切れてしまったのだとか。ほえー。すごいな。何枚くらい入荷してたんだろ。そして再販はあるのでしょうか。
  • ピコリンさんのこういう小さなやらかしに際し、かつてはJKさんが鬼の形相で睨みつけていたという長年のファンの方の証言などを思い出してはいちいちはらはらしていたのですが、再結成後のJKさんブログやインタビューからも見てとれる通り、おふたりの現在の関係性はすこぶる穏やかなようでとても嬉しく思いました。JKさんがピコリンさんの声を認めて敬意を払っている、ピコリンさんは今なお変わらずJKさんを信頼し続けている。そして、過去のライブ映像より何倍も気持ちよく楽しげに歌っているように見える。交わす言葉の端々には今も上下関係がにじみ出ているものの、それは主従関係というよりも歳近い弟を笑いながらたしなめるような気安さに満ちているのでした。それって、すごく、これ以上ないくらいにいい状態なんじゃない?と改めて喜びをかみしめております。実感を伴った喜びがじわじわせり上がってくる感じ。
  • 「そういえばピコリン家、最近10年がかりの500円貯金で車を買ったんだよね?」というJKさん発近況報告(あるいは暴露)を経て最新曲のGasoline Car、個人的にはこれが今日の白眉でした。リリース音源ではミニマルかつ直線的に跳ねるリズムマシーンの音色がおもちゃのようなピコピコ感を増幅させていたけれど、今日の生演奏はまったくの別もの。タメのきいた生ドラムが腹にも腰にもずんずん響いて、何がなんだかわからなくなるほど気持ちよすぎてとんでもないです。うわあああ、これ、別バージョンでリリースしてほしいいいいい!ていうかこの際、いっそ丸ごとライブ盤にしてください。すんごい。たまらん。最高です。
  • この勢いのまま同じく新曲のBorn To Love Youへとなだれ込み、Waiting For LoveからLove Deep Insideへと3連続Love乱れ打ちのクライマックス。前後不覚の狂騒の中、無我夢中でひたすら踊りまくりました。すごい盛り上がりだった。正直周りを見てる余裕はほぼなかった、けど、一言一句すべて完璧に歌詞が入ってるらしいお客さんがたくさんいるであろうことは何となくわかりました。「何となく」とした理由はフロアの歌声をかき消すほどに音が大きく響いていたこと、そして場内のあちこちからホイッスルが激しく鳴り続けていたこと、これらを踏まえてのことです。本編はここで一旦終了、冷めやらぬ熱気。鳴り止まない手拍子とホイッスル。
  • わずか数分のインターバルを経て再度登場するメンバー、ここでもやはりカンペを手渡されるピコリンさん。どこよりも早い最新情報、それは7月の第二弾シングル発売と東京・大阪でのワンマンライブ決定でした。しかも、これらのワンマンは終演後すぐにチケット限定発売とのこと…。ぐはあああああ、羨ましいいいいい!わたしだってわたしだってもしも東北シリーズがあれば、1枚いいや2枚3枚この場で即刻まとめ買いして友人知人引き連れて駆けつけるのにいいいい!いいなあいいなあいいなあ大阪。その後でもいい、何なら名古屋や福岡の後でもいい、とにかくずっと待ってますのでお願いします、いらしてください仙台に。今日のこの日まで20年以上かかったことを思えば、1年2年くらいは余裕であっという間のはずです。待てます。待ちます。なので本当、よろしくお願いいたします!
  • 7月リリース予定の新曲は仮タイトルが「地球最後の日」と「セレブレイション」のどちらかでまだ決まらないらしく「まあどっちでもいいんですけどね。どっちがいいすかね?」とJKさんが何気なくフロアに問いかけたところ、打てば響く反応のよさで「セレブレイション!」との声が上がり「あ、じゃあそれで。もう決めちゃいましょうか。いいよね?じゃあセレブレイションで」と本当に即決してしまった模様。なんというフットワークの軽さ。なお、カップリング曲のタイトルは「Loser」とのこと。何はともあれ、新たなリリースが楽しみです。
  • アンコールは2曲。デビュー前のコンピ盤と8cmシングルにしか収録されていないNever Land、そして最後の最後にCM SONG。これが本当に凄かった。すべての音が大きくてどしゃめしゃで、そして何より圧がすごい。身体がびりびり震えるほどの低音、身体の芯を突き抜けていく高音。音源ではどちらかと言えば緩く蕩けるようなサビのボーカルが印象的だったCM SONGが、鬼気迫るバキバキのコール&レスポンス曲と化している!
  • サイレンのごとく響き渡るホイッスルに鼓膜が痺れそうな熱狂のさなか、ただもうひたすら拳を突き上げ踊り続けました。去り際にJKさんが撒いたペットボトルの水は、さながら恵みの雨のようだった。来てよかった、と心の底からそう思いました。ありがとうございました。
  • Cutemen セットリスト
    • 01.Reason8
    • 02.I'm Here
    • 03.Go Your Way
    • 04.Tribal Beat
    • 05.Let's Dub
    • MC
    • 06.October Song
    • 07.3-D ON CD
    • 08.Perfect Stranger
    • 09.PLEASE,PLEASE,PLEASE
    • 10.My Heart
    • MC
    • 11.Gasoline Car
    • 12.Born To Love You
    • 13.Waiting For Love
    • 14.Love Deep Inside
    • MC
    • 15.Never Land
    • 16.CM SONG

*1:テレビユー福島のパロパロという番組です