almost everyday.

its a matter of taste, yeah

新しい花が咲き出して 僕は君を思い出した

  • 好きな小説を読み返すたび、毎回毎回飽きもせず同じところにぐっときてしまう場面があって、ことによっては本を手に取らずとも、ふと日々の生活の中で思い出してしまうことさえあります。

お部屋へ戻って、机のまえに坐って頬杖つきながら、机の上の百合の花を眺める。いいにおいがする。百合のにおいをかいでいると、こうしてひとりで退屈していても、決してきたない気持が起きない。この百合は、きのうの夕方、駅のほうまで散歩していって、そのかえりに花屋さんから一本買って来たのだけれど、それからは、この私の部屋は、まるっきり違った部屋みたいにすがすがしく、襖をするするとあけると、もう百合のにおいが、すっと感じられて、どんなに助かるかわからない。
女生徒 / 太宰治 (青空文庫より引用)

  • 自分のために花を買うこと、手を伸ばせばすぐ届くところに慈しむものがあるということは、ささやかだけどとても励みになるものだなあ。って、あらためて実感しているところです。心から。

  • 今なら、魔法や運命などの類も少しは信じられるかもしれない気がしています。こんなことってあるんだな。おやすみなさい。