almost everyday.

its a matter of taste, yeah

たかが世界の終わり

  • 朝いち、チネでたかが世界の終わり。いやー、つらかった。ほんの一瞬のようでもあり永遠に終わらないようにも思えた99分、終映後は全身ぐったり疲れてました。ふいー。
  • 人気劇作家のルイが12年ぶりに帰郷する理由、それは「もうすぐ死ぬ」と家族に告げるため。母と年の離れた妹、兄とその妻。主な登場人物はこの5人だけで、バストアップどころじゃない画面いっぱいのアップショットが延々と続き、ほとんどの場面が息詰まる会話と沈黙で構成されているためスクリーンから発せられる圧がとてつもなく大きいのでした。実家への到着時刻を知らせるのどかな鳩時計の音は、後になって思い返せばまるで試合開始のゴングのようだった…。つらかった…。
  • とりわけつらいのは感情を露わにする家族ではなく、初対面でこの鬼気迫る場に居合わせるはめになった兄嫁の存在でした。もしも自分が夫の実家でこの状況に追い込まれたら…?と感情移入してしまい、それだけで胃がきりきりと痛かった。つらい。つらいよ!
  • 終始重たいトーンと汗ばむ陽射しに彩られた本作で唯一、ちょっとした笑いが起こったのは中盤のこと。家族の思い出のひとつとしてとある過去のヒット曲が流れた場面でした。それかー、よりによってそれかー。いや、決して笑いどころじゃないはずなんだけど、ここ日本じゃどうしたってこうなるよね仕方ないよね、って気がしたんでした。このままずっとオシャレかつ先鋭的かつ重苦しい感じで進むのかな、と思ったのでほんのちょっとだけほっとしたよ、という話。
  • 映画の後は髪を切りに。冬の寒さに相次ぐ風邪と体調不良が追い討ちをかけ、切るタイミングを逃し続けること4か月。モサモサに伸びきった髪はもはやドライヤーでもなかなか乾かず、ここ数日はセンバツで青々とした五厘刈りの球児たちを見るたび自分がいかにも小汚く感じられてしまい、さっさとすっきりさっぱりしたくていてもたってもいられなかったのでした。はー、軽い。頭が軽いよ。これにて春を迎える準備は万端であります。

  • その後は夫と待ち合わせて三陸牡蠣祭り。宮城の地酒を集めたブースで利き酒キメて、買い出し済ませて帰宅した後は今朝の早起きを取り戻すためぬくぬくと昼寝を堪能しました。夜はこれから、球辞苑の2時間スペシャルを堪能いたします。おやすみなさい。