almost everyday.

its a matter of taste, yeah

さいきん買ったCD(東京編)

  • こないだ東京で調達してきたCDの話をいくつか。

この恋は呪い

この恋は呪い

  • HO17と親交が深いとかモノブライトと対バンしたりだとかで噂はちょいちょい耳にしていたナードマグネット、ちょうど新譜が試聴機に入ってたので聴いてみたらばなんて素敵な和製ウィーザー感。いま出てる音源*1は最悪いつでも買えるよね、といったん寝かせておくことにして店舗限定発売の旧譜を購入したらばこれが大正解でした。タイトルチューン「恋は呪い」がそれはそれはもう、素晴らしくたまらなく狂おしいほどphotogragh*2。そこに甘い女子コーラスが乗っかるとかもう、いよいよアレね。我々30代を殺しに来てるよね?としか。

  • 「全部きみのせいなんだ」と高らかに歌い上げた次の瞬間「そう思っていたかった」とトーンダウンするこの感じ、優しさと女々しさが渾然一体のぐしゃぐしゃに乱高下して制御不能で、自分勝手になりきれないまま未練たらたらにもかかわらずそれでもなんとかいい格好したい、そういう欲が何から何までだだもれになっちゃってるどうしようもないダメダメ感。そんな自分をどこか遠くから見てるみたいなある種の冷静さと職人ぽさは三十路ゆえの年の功かしら。若気の至りじゃ済まされないネタ元の豊富さには、臆面もなくド直球のUSパワーポップ愛が満ち満ちてるなあと思います。聴いてて頬が緩んでしまうよ。
  • 続いてはMELODY KOGA。新潮で読んで調べて聴いてそれからずっと忘れられなくて、次に東京へ行くときに買おうそうしようとずっと心に決めていたのでした。

  • 「全99曲、全ての楽曲タイトルが女性の名前」という触れ込みからは若干のネタ感というか奇を衒った感が否めず、99曲というボリュームが手段から目的にすり替わってしまっているのではないか、という危惧が少なからずあったのだけど幸いそれは杞憂に過ぎなかったようです。99曲というよりは、1曲が99のパートに分割されているという印象。ピアノと声だけ、よく似た構成の短い歌が心地よい余白をもって次々に繰り出され、その詞にくすっとさせられたりハッとさせられたりします。この最後の歌詞を歌うために99曲が必要だったんだ、きっと。なんて不器用でなんて真っ当なひとなんだろう。
  • それにしてもKOGAさんの声、単純に音としてものすごく気持ちいいです。大人の男の、深く優しく時に残酷な声。この声があるからこそユーモアがユーモアとして機能しているという側面、間違いなくあると思います。これはずるい。

  • こちらは同じお店にて、投げ銭形式で入手した音源。昨夏病に倒れたECDへの支援としてリミエキゆかりさんご家族が企画されたものです。1曲入り。ゆかりさんを初めて知ったのはリミエキでもニーハオ!でもなくズボンズのドン・マツオがずいぶん前にリリースしたソロ音源でのコーラスなんですけど、こんなふうに気持ちよさそうにファンキーに人の曲の中に入り込んでいけるんだ!?ってびっくりしたのを覚えてる。その印象は今もずっと変わらないままです。ゆかりさんの歌声を聴くといろんなことがどうでもよくなってきてしまう。痛快。そしてECDこと石田さんが元気に過ごせますように。

HEAD CARRIER / DIGIPAK

HEAD CARRIER / DIGIPAK

  • 昨年リリースされたピクシーズの最新作、なんとなく買いそびれたままここまで来てしまったんですがふらり立ち寄ったディスクユニオンでなぜか未開封新品が1,000円。そりゃ買わずにはおられませんて。これは後ほどゆっくり聴きます。
  • ていうか自分、主に野球を見るために東京へと馳せ参じた筈でしたのに、隙あらばこうしてCDもりもり買ってて*3本当にもうあれだ、なんつうかこう「三つ子の魂百まで」みたいな言説を思い出してしまいましたよね。ここまで来るといよいよ死ぬまで治りませんよね。これもまた呪い。ふう。

*1:ゴーイングアンダーグラウンドのカバー、とても良い…

*2:ドラムが

*3:野球観戦以外の東京滞在時間、半日未満