almost everyday.

its a matter of taste, yeah

Starshaped

  • 始業直後、左手で掴んでいたタンブラーにふと目をやったときのこと。視界の端で何かが微かに動いた気がする。でも何が?とそちらへ焦点を合わせた瞬間「うわあああああ!」と声が出ました。蜘蛛がいた。CD1枚分はあろうかという大きさの蜘蛛が、その細く長い脚をふるわせてわたしの腕によじ登らんとしているところでした。
  • 反射的に飛び退いて腕を振り払った瞬間、ものの数秒で机上の蜘蛛を掴んで逃がしてくれたのは隣の島のナイスミドル。そのひとは関東某県からの出向組なのですが「こっちだとあまり益虫も見かけませんけど、地元じゃこんなの日常茶飯事ですので」と涼しい顔で受け流す様が最高にクールでした。惚れてしまうわ…!
  • ところ変わって印刷室。隣のフロアのかわいい女の子と居合わせた際、挨拶がわりに「偉いねえ、いつも大変そうなのに頑張ってるわ〜凄いわあ」と末端ならではの労をねぎらっていたらば、突然顔をぐしゃっと歪めてぼろぼろ涙をこぼし始めたので慌てて更衣室に誘導するの巻。背中をさすって肩ぽんぽんして頭を撫でること10分あまり、どうにかこうにか落ち着きを取り戻してくれたのでほっとしました。いかん。こんなのどうかしてるわ。
  • こういうふうに頑張ってる若い衆から順繰り病んで傷だらけになって、それでもまだまだ俺はこんなもんじゃないとばかりに頑張り続けてて、そんなの屁とも思わないカスみたいなやつらばっかりおいしいところをかっさらってくのは本当に本気で解せないし腹立たしいし、それより何よりかつての自分が浮かばれなくていらいらします。そういう境地を既に抜け出し、しつこく図太く執念深くやりすごせるようになって久しい我々中堅こそが若い芽を守り育ててゆかねばならんのですよ…!きっとね。おやすみなさい。