- ああ。マーク・E・スミスとECDの訃報を、同じ朝に知るなんて。つらい。
- ECDこと石田さんが闘病の事実を公表してからというもの、いつかこういう日が訪れるのかもしれないとは思っていました。妻である植本さんがいずれその先の日々を書くであろうことも、期待していないと言ってしまえば嘘になる。
- けれども、まずは何より、残されたご家族が心穏やかに過ごせるようにと願った自分に少なからず驚きました。植本さんの文章を読むたびいつも心の底につっかえていた「よそ様の生活を覗き見し、娯楽として消費している後ろめたさ」の他に、「暮らしぶりを(一方的に)よく知る相手を労ろうとする気持ち」が少なからず芽生えていたとは。その筆力。
- 植本さんご自身は続編を出さないつもりだそうですが、いつかまた、あの、するする読めてグサグサ刺さる文章を書いてくださったらいいな。と願っています。全く別の物語ならそれでもいい。待ってます。どうぞ安らかに。おやすみなさい。
