almost everyday.

its a matter of taste, yeah

バーフバリ 王の凱旋

  • 本日オフ。朝いち、フォーラムでバーフバリ 王の凱旋
  • ボリウッド的映画ならスラムドッグ・ミリオネア、コリウッド映画なら更に遡ってムトゥ 踊るマハラジャ。その程度の薄い鑑賞経験しかないわたくしですが、遠い都会で暮らす友人より「これだけは見ておいたほうがいい」との熱いプッシュを賜り、初めてのトリウッド映画に臨みました。例によって一切の予備知識を入れず、全くの丸腰にて。
  • 月曜朝にもかかわらず映画館はなかなかの盛況ぶり、図らずもほぼ最前列中央にてスクリーンを見上げるがごとき態勢にて2時間余りを過ごすことに。この効果があいまってか、自分としては判断がつかないのですがとりあえず、何もかもが圧倒的に過剰で濃密で明快でした。凄かった。なんかもういろいろと凄かった。
  • 何が凄いってまず、これって別の作品の続編なんですね。それを前作のあらすじと称したおさらいダイジェストにて知らされるんですね。日本語吹き替えナレーションによる懇切丁寧かつ歯切れの良い超訳ストーリーは、もろもろ端折ってあちこちすっきりさせてる筈にもかかわらず、わずか数分の映像を見終えた時点で既になんかもうお腹いっぱいになりかけてるんですね。えええ、こっから始まるの?2時間超の映画が?って感じです。いや本当に。
  • それで本作が始まったら始まったでいきなり危機的状況に陥るんですけど、その危機ってのが「セレモニー中に巨大な象が突如暴れ出す」みたいなやつなんですね。これを鎮めるのが当然主人公*1なんですけど、ここからしてもういきなりぶっ飛んでるんですね。これは是非ともスクリーンで堪能していただきたいので詳細控えておきますが、とにかく笑いが止まらなくなるんですね。
  • もうね、あれです。クライマックスに次ぐクライマックス。物語が進むにつれ味わいを増して行くスロー映像使い。時に緻密、かと思いきや唐突に投げやりにやるCG処理の精度の落差。息つく間もなくびゅんびゅん展開していくストーリーに呑まれつつ、トリウッドをトリウッドたらしめているであろうお約束の数々が毒薬のごとくじわじわ効いてくるんです。細けえこたあいいんだよ!とかなんか叫びながら弓矢か刀剣構えたくなる。もしくは拳を振り上げたくなる。背中の弓矢、減ってなくない?羊、さすがにツノ熱くない?国母、アップで9割目え見開いてない?さあ、ご唱和を。細けえこたあいいんだよ!どうでも!
  • ストーリーはタイトルまんまその通りなのでネタバレもクソもありません。他、心に残った点をふたつほど。まずひとつ。終盤の滝つぼ、なんか既視感があるなーと思ったら11月にみたオン・ザ・ミルキー・ロードとほぼ一緒でした。でっかい滝をCGで描こうとしたらインドもセルビアもこういう感じの仕上がりになるんだな、という何の役にも立たない気付きを得た次第です。
  • さらにもう一つ。バーフバリの妻デーヴァセーナが庇護される弱者としてではなく、共に戦う勇敢かつ対等なパートナーとして描かれている辺りがこの熱狂を後押ししているのかな、なんてことを思いました。血湧き肉躍る怪作、楽しかったです。

  • 映画の後は何となく身体がスパイスを欲している気がして、めずらしくキーマカレーなど食べてみたりしました。食後のコーヒーをなみなみ注いでもらえて嬉しかった。おやすみなさい。