almost everyday.

its a matter of taste, yeah

Haunted By You

  • 遺伝子検査の結果が出ました。
  • 遺伝子検査って、あのワケありっぽいやつ?何かあったの?という疑問はごもっともですが、親族間で相続問題が勃発したわけでも、両親との親子関係をつまびらかにする必要に迫られたわけでも、夫に不貞を疑われたわけでもありません。というか、そもそもわが家に子はいないのですけども。じゃあなんで?というと、事の発端は夏まで遡ることになります。
  • 思い出すのもうんざりするほど酷い暑さに苛まれたこの夏、お盆を過ぎてようやく秋が近づいてきた頃のこと。夏バテとも風邪とも違う、ぼんやりとした謎の体調不良が3週間あまり続いたんですね。喉が痛いけど腫れもしなけりゃ発熱もしない、身体がやけに重たいけど太ったわけでも力仕事をしたわけでもない。不定愁訴と呼ぶには個々の症状が軽すぎる。かと思えばいつもの口唇ヘルペスが短いスパンで再発したり、原因不明の腸炎にのたうち苦しんだりもする。今にして思えば、夏の暑さで溜まった疲労の発露と異動後半年経過して気の緩むタイミングとが一致したってことなんだろうけど、毎日地味~にしんどかったです。そんなこんなで「身体が変にアレなんですよ」といつものアーユルヴェーダの施術者さんに話してみたのがそもそもの始まりでした。
  • かくかくしかじか経緯を話したところで、施術者さんより提案が。「ウチの店、最近遺伝子検査も取り扱い始めたんですよ」「へえ」「どちらかと言うとスポーツ関係の方にお勧めしてるサービスですけど、遺伝子情報から病気のリスク傾向も分かるので、こうしたケースでもお役に立てるかもしれません」「ほほー」「何せ遺伝子情報なので、一生に一度の検査でいいんです。結果は生涯変わりませんから」「なるほど」というやりとりを経てトライしてみることにしたのでした。
  • お店またはメーカーから宣伝報酬が入ったり、何らかのマージンを受け取ったりすることは一切ないので、商品名や費用は記載しません*1。検査方法は至って簡単、柄の長い綿棒状のスティックを頬の内側に擦りつけて検体を採取し、所定のケースに収めて検査機関へ送付するのみ。さて、結果はいかに。
  • わたしが今回試した検査は、14項目の遺伝子を分析することでスポーツ適正や病気リスクを指南するというもの。まず、ド頭の説明からして説得力抜群でした。「あなたの遺伝子は持久力が高いタイプです。長距離種目に最も適しています」…うん、それ、知ってる*2。何なら四半世紀以上前から把握してた。「筋肉がつきやすいタイプです。また、加齢と共に筋肉が減少しにくいタイプです」ですよね。身に覚えがありすぎますよね。高校の頃に鍛え上げた脛の筋肉*3がいまだバキバキなのもこれで説明がつきますね。ね!他にも、不足しがちな栄養素や疲労の溜まりやすさ、骨のもろさ、肥満リスク、忍耐力の有無等がわかりやすくまとまっていました。
  • 自分の場合、検査を受けるきっかけとなった体調不良が時間と共に収束したため直接役に立ったとは言えませんが、「なるほど確かに」と深く頷く項目があり「言われてみれば辻褄が合う」と気づかされた項目もあり、その全てが科学的エビデンスに基づいていると思うと何やら心強いような気がしてきます。「あの決断(部活選びとか)は遺伝子的に正しかった」も「(とある事項が)遺伝子レベルで向いてないならやむを得まい」も、どちらに転ぼうと納得できるあたり個人的に満足度が高かったです。こういうのって、精神衛生上とてもいいような気がする。
  • それから、これはあらためて補足するまでもありませんが念のため。わたしのような昭和生まれが過去を振り返り老いに備えるのも結構ですが*4、どちらかと言えば子どもや若者の才能を導き開花させるための技術と思うと夢が広がりませんか。どんなスポーツをやらせても上手にこなすフィジカルエリートに「君にはこの競技が特に向いているよ、突出した資質を持っているよ」と伝えることができたら、それが本人の指向とうまくマッチしたら、きっともっと励みになるのではないか。逆のケース(野球が好きなのに適しているのはボクシング、とか)も大いにあるので慎重に運用すべきとは思うけれど、それでも何だか夢のある話だと思うわけです。わくわくしちゃう。おやすみなさい。

*1:気になるようなら直接お目にかかったときにでも

*2:陸上部で長距離を専門としていました

*3:踵をつけたまま爪先を上げたときに盛り上がる部分

*4:医療費縮減のための健康維持で若年世代に貢献したく存じます