almost everyday.

its a matter of taste, yeah

東北楽天ゴールデンイーグルスを愛し応援しているのに、株式会社楽天野球団がどんどん信用ならなくなってきている

東北楽天ゴールデンイーグルスファンの皆様、はじめまして。まずは簡単に、これを書いている人についてざっくりご説明します。

  • 仙台市在住40代女性(居住歴約10年)
  • 現地観戦は年間50試合程度(主にレフトスタンド)
  • ビジター遠征は年に1〜2回
  • マイヒーローは福山博之

父による幼少期の刷り込みで野球のルールはある程度理解していたものの、東北生まれにつき贔屓チームを得ぬまま育つもご縁があって仙台に転居。球場からそう遠くない場所で暮らすうち次第に野球の面白さに目覚め、2013年の快進撃から一気にハマって現在に至る…というまだまだファン歴の浅い身でございます。何卒お手柔らかに。

そんなひよっこが何故このような文章をしたためているか。それはこの週末、イーグルスドームにて行われた2019シーズン応援決起集会でのアナウンスが想像を絶するものだったからです。以下、伝え聞いた内容をおさらい。

  • 私設応援団より応援歌を一新したいとの申し出があったとの球団説明
  • 今季からアカデミーコーチに就任する聖澤諒が登場
  • 応援歌およびチャンステーマがほぼ総入替
  • 選手コールは基本的に昨シーズンと同じ
  • 浅村の歌詞「叩き込め」はライオンズの許可有
  • 入場料1,000円でジャケットのない応援歌CDが配布される
  • レフトスタンド常駐組大荒れ
  • 「応援の声が小さいとの判断から、簡単な歌詞を採用してのテコ入れでは?」との声も

まず第一にわたしのスタンスを表明しておきますが、基本的に

  • (1)現状、チームもしくは球団に何らかの問題が生じており
  • (2)これを早急に解決する必要があり
  • (3)選手、関係者ならびにファンとの相互理解が得られるのであれば

いかなる変更も受け入れたいと考えております。わたしの願いはチームの勝利、そしてマイヒーローの活躍。それが最優先だからです。

今回の事案をマイ行動規範に照らし合わせた場合、まず(1)と(2)を洗い出す必要があります。球団はどうやら「既存の応援歌は歌詞を覚えるのが大変である」「それゆえなかなか浸透しない」「したがって、会場全体の声援が少ない」という点を問題視しているように見受けられます*1。が、ちょっと待ってほしい。昨シーズン約50試合をレフトスタンドで観戦したわたしの話を聞いてほしい。

というのも。少なくとも2018年シーズンに限って言えば、声援が少なかったのには明確な理由があります。それは、突如レフトスタンドにお目見えしたスピーカー。そもそも鳴り物禁止であるはずの楽天生命パークになぜ似て非なるものがシレッと設置されるのか…?という疑問はいったん置いておくことにして、これが現地では大不評だったのです。

生声での応援は、その日の試合展開や応援団の指揮によっていくらでもテンポが変わりうるものだったりします。逆転の場面などでは特に、原曲のテンポが跡形もなくなるほど超高速で歌われることもしばしばです。そうした現場の生の空気やうねりを一切考慮しない出来合いのカラオケは、手拍子やコールのズレという致命的な不和をもたらしました。これが従来からの声援の小ささに拍車をかけた、とわたしは認識しています。このスピーカー問題に関しては別エントリでもくどいくらいに嘆いていますが、とにもかくにも歌いにくいことこの上なかったしとっとと撤廃してほしかった。ただただ、邪魔でしかなかったです。

上記のとおり、わたし自身はレフトスタンドで声を張って応援することを良しとしそれを楽しんでもいますが、この「声援が小さい」という点を早急に解決すべき問題と捉えているらしい球団には、率直に言って疑問を抱かずにいられません。内野席が歌わない?それのどこが問題なのか。じっくり観戦したくて来場しているファンも多数いるはずなのに、それを真っ向から否定するのか。彼らに無理やりにでも歌わせることを良しとするのか、この球団は。なにがボールパーク化構想だ、「野球観戦だけでなくスタジアムを丸ごと楽しむ」が聞いて呆れるわ。旧来からのオーソドックスな観戦スタイルすら認めてないじゃないですか。多様な応援の仕方が並存してこそのボールパークじゃないんですか?ああん?とメンチのひとつも切りたくなってきます。

身も蓋もない言い方をすれば「茂木!茂木!茂木栄五郎!」や「カーズキ!田中!カズキ!」といったシンプル極まりない既存コールですら歌おうとしなかった内野席が、今回新たにお披露目された応援歌を歌ってくれるかと言うと、その可能性は限りなくゼロに近いわけで。だったら、変えても意味なくね?というのがわたしの持論であります。

そしてここからが最大の問題点になるわけですが、仮に声援小さい問題を解決すべき課題と捉えたとしても(3)の相互理解がいっさいなされていないんですね。球団創設から14年、チームにとって最大の功労者の一部と呼んで讃えるにふさわしい応援団を、その歴史を、なんの説明もなく切り捨てようとするその姿勢が理解の範疇を超えています。

穏便に事を進めるとすれば、まずは旧応援歌と新応援歌を併用し、得られた効果を検証した上で存続あるいは入替の判断を行うのが筋でしょう。応援団とて願いはチームの勝利であるはず、仮にもし明確な効果が示されれば新しい応援歌もすんなり浸透するに違いありません。なのに球団はそれをせず、応援団の存在もろとも消し去ろうとしているかのように見えます。そんな暴挙が許されていいとは到底思えない。そして何より、このようなことを平気で行う球団がチームや選手にも同じようなことをしていないはずがない。この不信感が消えてなくなることはないでしょう。

わたしは本件を現地観戦組の呪詛として矮小化するのではなく、球場に足を運ぶ機会の少ないファンや他球団ファンにもより広く認識してもらいたいと考えています。何故なら、今は球場の中だけで可視化されているこうした暴挙がいずれファン全体、ひいては球界全体に及ぶ恐れを否定しきれないからです。「楽天さんがあんなことして、それをファンも受け入れるならウチもイケるんじゃね?」と追随する球団が出てこないとは言い切れない。球団がチームやファンを蔑ろにすることは許されない、と今こそ痛い目を見てもらう必要があると考えています。

思い起こせばこれまでずっと、球団主導の改悪の数々を常々苦々しく思ってきたものでした。というわけで以下、思いつく限りの改悪を列挙してみます。

  • イカップ割廃止。かつては洗って繰り返し使用できるプラカップを持参すればビールが値引きというサービスが存在したが、ビール値上げ&少量化のどさくさにまぎれて終了
  • ドリンク移し替えステーション廃止。それまで禁じられていたはずのペットボトル持込を解禁(ただし球場内で販売されたものに限る)するというブレブレっぷりが話題に
  • スピーカー応援導入。本文記載のとおり。
  • 球場内完全キャッシュレス化。←New! 個人的には既にEdy導入済みのため特段支障はないものの、今回の件と同様ただただやり方が気に入らない

※事実誤認等あれば随時訂正します。

*1:著作権の問題等」が何なのかは不明