almost everyday.

its a matter of taste, yeah

さよなら、退屈なレオニー

  • 朝いち、チネでさよなら、退屈なレオニー。事件らしい事件はほぼ皆無、ひとつひとつの出来事が忘れがたく印象的な良作でした。
  • 何が良いって、登場人物が誰ひとりとして声を荒げたり激昂したりしないのが良いです。海辺の町はとても静かで、変わりばえのしない毎日が淡々と続いていく。時おり強い風が吹き、犬は吠え、誰かの人生に幕が下ろされる。それでも、ありふれた日々には昨日と違う瞬間が必ず散りばめられていて、それらはとてもささやかながらも小さな輝きをたたえているのです。今にも闇に溶けてしまいそうな蛍の光みたいに。
  • 高校卒業を間近に控えた主人公ことレオニーはミニスカだろうがサロペットだろうがおかまいなしにガニ股ぎみでのしのし歩く無表情または仏頂面の女の子で、自分の置かれた環境すべてが嫌で嫌でたまらないように見えるのだけど、実父でも義父でもない年上の男スティーヴにギターを習い始めたり野球場でのバイトに精を出したりするうち少しずつ喜怒哀楽が見て取れるようになってきます。理解しがたい事実を突きつけられたときの混乱を落としどころが見つからないままフィルムに収めることで、多感な時期のままならなさと普遍的な理不尽さのようなものを併せ持つ作品になっていると思いました。冒頭の八方塞がり感を反復しつつ、小さな希望をも感じさせるラストシーンがとても良かった。好きです。
  • 7月も半ばに差しかかったことだし、梅雨の中休みとは言え天気もいいのでそろそろどうかな?というわけで今季初めて浴衣を着て出かけました。例によって、年に数回発生する浴衣がドレスコードの仕事に備えての練習であります。帯の締めかた、忘れてなかった。手が覚えててくれました。よしよし。


  • いったん帰宅した後は夫と連れ立ってバル仙台へ。秋保のマスカットベーリーA、上山のデラペティ、イスキアの窯焼きマリナーラ、SOLAの出来たてパエリア、どれも良いセレクトでした。紫波の赤い泡とにごりデラウェアを撮るの忘れちゃったけど、いつもの売り子のおじさまが顔を覚えてくださってて嬉しかったです。また行くわ岩手〜!
  • 雨中のオールスター第2戦は阪神ファン歓喜の展開、これぞお祭り。観ていてわくわくします。楽しい週末、夜はこれから。おやすみなさい。