almost everyday.

its a matter of taste, yeah

California/エレキベース

出会いはとても、突然に。

先日東京へ出かけた際、買い物ついでに立ち寄った新宿タワーで偶然耳にしたワイキキ・リズムの収録曲"you share the same heart in theoey"がマイファーストエレキベースとなりました。普段ぼさーっとうろうろしているときは、店内BGMなど知った曲でもない限り耳に飛び込んでくることはほとんどないです。わたしの場合。それなのに、どうしてこんなにまっすぐ響いてきたのかしら。自分にだってわかりません。

例えて言うなら散歩の途中、はるか向こうから見知らぬ犬がしっぽをふりふり駆けよってきたかのような感触なのです。それもなかなかのスピードで、まっすぐに。何なのだろうな、この人なつこさは。舌をぺろんと垂らしたまんまではふはふ息を切らした犬の愛らしさ。いちど抱いたら離したくなくなりそうな、そして離したらずっと忘れられなくなりそうな。

そういうわけで、あっさりトリコになりました。

いろいろ調べてみたところ、これまでの音源は主にabcdefg*recordというレーベルから出ている模様。とりあえずカタログで「残部僅少!」と紹介されていたアルバムを聴いてみることにしました。代金を振り込み、待つこと数日。届いたものを聴きつつやたらうれしい気持ちでこれを書いてます。いい。とてもよいです。たまらない。

絵本のように楽しくかわいらしく、聴いてるそばから気持ちが数ミリ空中へ浮き上がってしまいそうなポップソングの数々。甘い声と甘いメロディー。ほわほわと際限なく、いい気分になります。落ち葉をばさばさ言わせながら歩く途中で見つけるどんぐりとか、白い息を吐きながら道を急ぐ合間のあったかいミルクティーとか、そういう感じの「やたらうれしくて」「なんだかほっとする」もの。普段どおりのあらゆるものを、ちょっとだけいいものにしてくれる音。出会えてとても、うれしいです。よかった。

それと最後に。別テイクの"you share the same heart in theoey"、随分アレンジが違っていて最初に聴いたときは拍子抜けしたけど、こちらもやはり、とてもよいです。ライブはどんな感じなのだろうなぁ。