almost everyday.

its a matter of taste, yeah

10年遅れの春もいいだろう

何てことだ。一日じゅう、ろくに座る暇もないほどあちこち駆けずり回ってました。今日やろうと思ってた仕事、見事にいっこも進んでない!うわーん。どうしよう、なんて思ってもどうしようもない。やるしかない。逃げ場もない。よろしく哀愁。大人ってかっこいいさね、それがステキかどうかは別にして。夢も叶えばすべて現実。灰色をフェイバリットカラーと言えるような渋い大人。ねずみ色をチャコールグレイとか言っちゃうような大人。どうでもいいんだそんなのは。とにかく早く、一刻も早く楽になりたいのです。ああ、知らん顔してこの先ひと月すっとばしてしまいたい。経理屋の年度引継ぎなんてもう、本当にろくなもんじゃないや。あああああ。

この先しばらく(たぶん4月半ばまで)ちょっとした現実逃避モードに入ります、たぶん。まあ「忙しい方が充実してる」という意見もおそらく半分は当たってるんだろうけども。それでもやっぱり、心穏やかにすごしたいのです。

わがままだな。

さんざっぱら回り道して最後の最後にとっておいた「ライ麦畑でつかまえて」を本日、読了。慣れない判型に戸惑いながらも、意外にするっと読めてしまいました。ただひとつ。大抵の人はこれを「10代のうちに読むべき本だ」と言うけれど、少なくともミドルティーン当時の自分が読んだとしてもさっぱり理解できなかったろうと思うのです。自分、こんないかした16歳にはなれませんでした。その一方で、もしセックスというものを知らぬうちにこの本を手にしたら、それこそまさに胸をえぐられるような気分を味わうのかもしれないなぁ、とも考えてみたり。他人から聞いたような知識じゃなく、目の前の相手がどんなふうに自分に触れるのか、とか、そういうことを実際に通過してみる前に、という意味で。

わかろうとしてわかる類のことではない、わかってしまえば取るに足らないこと。自分の力ではどうすることもできないもの、というのが鮮明に焼きつけられている。そういう理由で心の中に傷を残す作品だなぁと思います。今の自分にはごく小さな傷で済んだけど、それが果たしていいことなのかどうかはまったくわかりませんよ。

次は「クオレ」あたりを狙いたいと思ってます。ハウス名作劇場まっしぐら。