almost everyday.

its a matter of taste, yeah

それはまるで綿毛のような

朝、9時頃起床。宿を出るのが10時なので、いやでも無理やり目を覚まさねばなりません。ああ、眠い。相方の住居が女人禁制の独身寮、ってのはやっぱり痛いなぁ。いつも我が家でやってるような「ゆるゆるまったり休日コース(=平たく言うとただ寝てるだけ)」がほとんど不可能なんですもの。というわけで、力ずくでもアクティブな日曜を過ごすのが本日の目標であります。休日としては何かがすごく間違ってるような気もしますが、それを思うと悲しくなるので極力何も考えないようにしなくてはなりません。わりと難題。

眠い目をこすりつつ、まずは朝ごはんから。モール内のおそば屋さんにて、すり鉢入りの田舎そばを注文。具はとろろと山菜、それに天かすです。美味しかったけど、よく考えたら山菜とろろそばで充分だったような気も。そばやうどんのつゆが油っぽくなるの、本当はあんまり好きじゃないのです。相方はいつものようにとろろそばを食べていました。君ってひとはいつもいつも、冒険心が足りてないのよ。つまらないなー。

その後いくつか、相方の用事におつきあい。壊れた時計を修理に出したり、スペア用のネクタイピンを手に入れたり、エクセルの参考書を選んだり。ついでに書店でビジネス手帳を物色する間、少しばかり別行動でまたもいろいろ立ち読みしました。新刊文庫棚に平積みされてた高野文子るきさん」を何とはなしに読み始め「・・・これって何だか『ハルチン』ぽいなぁ」と思っていたらば巻末に「Hanakoにて連載」の文字が。そうだったのか、そりゃそうだよな。と、いろんな意味で納得。ふむふむ。

続いて短歌コーナーへ。枡野浩一「Go city, go city, city!」の原型「ますの。」を一度見てみたくて(すでに品薄らしいので)あちこち探していたのだけど、ここでようやく見つけることができました。実物はやたら活字のでかいエネルギッシュな装丁で、文庫版の静けさや間の多さに慣れていた自分にとってはすべてがトゥーマッチな印象。先に向こうを読んでいたから、よけいにそう思うのかもしれませんが。

その後、たまたま手に取った穂村弘「ラインマーカーズ」を読んでびっくり。「ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は」って、わたしこれ前にどっかで読んだことあるよ。続けて読むこと数ページ、さらにびっくり。「桟橋で愛し合ってもかまわないがんこな汚れにザブがあるから」これはもう間違いない、思い出したよ。10年前にユニコーンが各々ソロシングルを出したとき、阿部義晴氏作詞曲のひとくちレビュー広告?みたいなやつで引用されてた歌ですよ。そのときはどういうわけか故フレディ・マーキュリーやゲイカルチャーに絡めて紹介されてたんで何となく恐れをなして近づけなかったのだけど(同性愛とかそれ以前に、性愛というものがまったくわかってなかったのです。そりゃそうだよな、中学生だったんだし)、今ならようやく理解できそうです。頭の中で、コンセントがぱちりと壁に吸い込まれるような感覚。こういうの、すごく気持ちがいいです。いろいろ迷ったあげく、「ラインマーカーズ」とブコウスキー「死をポケットに入れて」を購入。これでまた、お風呂の時間が長くなりそうです。あー楽しみ。未読の本がストックされてる状態、というのがたまらなく好きです。嬉しい。

続いて、雑貨フロアをひとまわり。いわきの無印で買い逃した杢グレーのカーディガン、目ざとく見つけて即購入しました。これで冬の職場服はほぼ揃ったな、うん。その後フランフランにて、マイクロファイバー仕様の膝掛けにひとめぼれ。これがもうね、夢のような、とろけるように柔らかい肌触りなんですよ。しかも「バンビ」だなんて可愛らしい名前がついてて、色もこれまた可愛いんです。スモーキーパステル調でさ。おまけにバンビ、膝掛けのくせに、たかだか90×70センチの布切れごときで、なんと4900円もしやがるのですよ。(あまりにも欲しくてサイズまで憶えてしまいました)服や本ならいざ知らず、ただの布ですよ。なんかものすごくくやしくて、しかし惚れた弱みには抗えなくて、それでもやっぱり布いちまいに4900円を投じる勇気はなかなか出せず、無駄なエネルギーを費やしまくってさんざん葛藤したあげくやっぱり買えずに店を出てきたのでした。相方は「きっともうすぐ安くなるよ」となぐさめてくれましたが、どちらかといえば自分の狭量さというか深みのない経済観念そのものに失望しましたよ。あなたは購入、できますか?4900円の膝掛け・・・。かなり微妙なラインだと思うのですが、自分としては。

気を取り直して、チャンピオンフットボール。最近はゲーセンに来るたび、こればっかプレイしてます。1ゲーム終えるごとに選手カードが一枚ぺろりと出てくるのですが、今日はいきなりレコバが来ました。なんだかすごく幸先がよいです。ああ、ロナウドと小野が欲しいよう・・・って、実際に戦ってるのはわたしじゃなくて相方なんですけどね。最近は前線の動かし方がだいぶ掴めてきたようで、本日なんか4ゲーム中2勝1敗1分という好成績。やっぱり、勝てると楽しくなってくるのはどんなことでも一緒なのかしら。「負けるのが嫌で個人競技に逃げたおまえは究極の負けず嫌い」といつか言われたことをふと思い出したりしました。そんなことはないんだけどな。ぶっちぎりで1位にいるより、いつかあいつを抜いてやるぜと2位か3位につけてるあたりがいちばん楽しいポジションだと思うのだけれど。個人的には。

夕方、すっかり暗くなった東口前18時すぎ。時間がないのでマックでごはん、ばたばたと慌ただしくさよならを。玄関先で見送るときとは全然ちがう、後戻りできない気分がずぶずぶと指先に忍び込んでくるようで、なんだかとても悲しい気持ちになりました。元気でね、5日たったらまた会いましょう。バスの中では無理やり目を閉じ、余計なことは考えないですむように。21時すぎて部屋に着き、お風呂で大きな伸びをして、ウーロン茶をごくりと飲み干し静かにふとんへすべりこみます。おやすみなさい。