almost everyday.

its a matter of taste, yeah

すばらしい

わたしは今を遡ること四半世紀前、二人姉妹の次女としてこの世に生をうけました。それより4年ほど早く生まれてきた姉は、それはそれは厳しく躾られたのだそうです。いわく、おねしょをすると尻を打たれたとか。悪さをするたび押入れに閉じ込められたとか。熱湯を入れた急須を手のひらに当て、泣き叫ぶ姉に向かって「これはこういう危ないものだから、触っちゃダメよ」と言い聞かせたりとか(それはどうかという気がしないでもないですが)。数え上げればきりがないのですけれど、対して妹であるわたしは、ただの一度もそういう仕打ちを受けたことがありません。とは言え、両親はわたしを可愛く思うあまりデレデレに溺愛しまくったとかそういうわけでは決してなく、むしろ逆に、というか「なんかねぇ、お姉ちゃんを育てたところで燃え尽きちゃったのよねぇ(母談)」などと言われてしまうほど適当な育てられ方をしたようで。中学生の頃、前述のママンによるコメントを初めて聞いたときはショックのあまり「そんなこと言うならいっそ、ぐれてやる。悪い男に騙されてヤングなママになってやる」などと思ったものですが、生来の内弁慶なチキン野郎っぷりが邪魔をして、グレるどころか万引きひとつ為さぬまま、いやそれどころかわけのわからない個人スポーツに目覚めてしまい全国あちこち移動しまくり、違った意味で親不孝な(=金のかかる)学生時代を過ごしました。いま思えば、あれもひとつの復讐だったのかもしれません。まあ結果オーライ、ということで。ザマミロ。

という感じで前振りが恐ろしく長くなりましたが、わたくし、今になってママンのその気持ちがものすごーくよく分かるようになりつつあるのです。いや、もちろん子は産んでおりませんが。というのはですね、先週からウチにやってきた直属の部下であるところの新人くんに対して思うところでありまして。平たく言うと、教えることに飽きてしまいました。ていうか、わたしは現在の職場に来てからこれで二人めの後輩を抱えることになったわけで。教える仕事の内容は、一人めの時とまったく同じであるわけで。何を訊かれてもしても「だからそれは去年教えただろうがよぅ」と言いたい気持ちが喉元までずずいとせり上がってきてしまうのです。おまけに今の後輩くん、やたら仕事の飲み込みが早く、一度教えたことはほぼ完璧にこなしてしまうのでますます「手がかからなくていい子だなぁ・・・」と思ってしまうのですよ。ああ、ママン。今ならわかるよ、あなたの気持ちが!などと言ったところでおそらく真意は伝わらないと思うので、このまましばらく黙っていようと思います。まあ、分かられてもどうにもならないとは思いますが。

それにしても。こういうことを考えると、いつか子を産むことになるかもしれぬ我が身について、思いを馳せずにいられません。いや、産むだけならまだどうにかなるかもしれないけど、育てなおかつ躾るというのは、もうほんとにウルトラしんどいのだろうなぁ。うちのママンもがんばったんだよなぁ、きっと。当たり前だけど。親になるって大変そうです。ひー。

今日はこれから相方が帰ってくるので、のんびりごはんを食べようと思います。本日の献立は麻婆豆腐と中華おひたし、それにスープとビールの予定。おやすみなさい。