almost everyday.

its a matter of taste, yeah

この鉛色を安らかなものとして思い出すなんて

出張のため、福島へ出かけてきました。山を越え川沿いを走りだんだん市内へ近づくにつれ、頭上にはこれぞまさに冬の福島、と言うべき完璧な曇天が広がってきます。ここに住んでた頃はいやでいやで仕方なかったこの空も、たまに見ると何だかほっとしてしまうのがいまいましいような気恥ずかしいような。車を降りると空のあまりの暗さゆえ影がふわりと薄くしか見えないので、数日前に読み終えた海辺のカフカを思い出しました。ここにいればナカタさんも佐伯さんも現実の人になると思います。少なくとも、冬の間なら。

仕事を終えたのが16時すぎ、同業者と軽く談笑したあとで帰路へ。今度は少し回り道して、研修友達の職場へ遊びに行ってきました。彼はいよいよ来月に迫ったイッセー尾形@福島のチケットを確保してくれた恩人であります。まだ新しくてとても清潔な雰囲気の仕事場へ招き入れられ、お茶など飲みつつ語らうことしばし。友達の職場を直に見る、というのはなんとも不思議な気分です。わたしの知ってるあなたとは別のあなたを見てるんじゃないか、という気分になってしまいます。ほとんどいつも、誰が相手でも。春には飲み会やろうねーと約束してからふたたび車に乗り込んで、1時間半ほどで自室に帰り着きました。明日は忙しくなりそうです。おやすみなさい。