首から上だけが死にかけてました。咳とまらんわ3分おきにくしゃみ出るわ四六時中鼻つまってるわで何にもまったく集中できず。咳のしすぎで顎と胸筋がびりびり痛むし喉の奥はざらついてるし掠れ声しか出ないしで、電話をとっても馴染みのひとに「あなた誰?」と訊かれる有様でした。もうだめー。いっそ熱が上がってくれれば一日で峠を越しそうなのに、致命的な痛手がないままだらだらとしんどい状態が続いてるおかげで現在見事な生殺しっぷりですよこんちくしょう。だー、しんどい。くるしい。鼻で息ができません。泣きそう。
それなのによりによってこんな夜に「ブラウンバニー」を見はじめてしまったおのれを今、呪いたい気持ちでいっぱいです。ひどく静かでゆるやかな画が延々と続くのに、次第にどんどん不穏な空気がコップの中身を満たすみたいにじわじわと溢れてくるあの追い詰められ感はいったいなんなのでしょう。汚れたフロントガラスと対をなすように透き通った色素の薄いギャロ氏のあの目は、目の前にあるものを何ひとつ見ていないように思えました。あんなにずっと自分ばかりを執拗にカメラで追いかけている間って、はたしてどんな気がするものなんだろうか。クロエ姫との絡みよりもそっちの方が気になってしかたないです。息をつめて見ている間に、いつのまにやら鼻水も止まってしまってましたよ。びっくり!それではおやすみなさいませ。