almost everyday.

its a matter of taste, yeah

からだのふしぎと食のふしぎ

10時すぎに部屋を出て郡山へ。依然としてiPodが言うことを聞いてくれないため、ひさしぶりにカセットテープを搭載します(わたしの場合、30分以上かかる運転には、どうしたって音楽が必要不可欠なのです)。好きな曲をいろんな繋ぎでまとめたカセットを聴いてると、当時の自分の気分というか「こういう流れが気持ちいい」というツボのようなものがどわっと蘇ってきておもしろいです。でもって、その繋がりぐあいをきちんと覚えてる(というよりは『思い出してる』と言うべきか)自分を発見するとちょっとうれしい。何となく、その音に近づけたというか寄り添えたというか、そういう気がしてきます。一方的にではありますが。

13時すぎに相方と合流、うまいもんや食堂でごはんを食べてそのまま人体の不思議展へ。まっさらな目で見たかったのでサイトや広告は極力見ないようにしていたのだけど、想像していたのとはずいぶん違った雰囲気だな。というのがまず最初の印象でした。もっと生々しくていかにも「本当に少し前まで生きていた人」という気がするものかと思っていたら、ぱきっとかわいたプラスティックな(見ようによってはポップでさえある)展示がほとんどなのです。本物なのに偽物みたいな、精巧にねじれた本物らしさの嘘くささのようなものを感じました。すごいな。

それとは別に、会場に入ってすぐにご対面できる全体標本のうちの1体が、ことし亡くなった相方んとこのおじいちゃんに息を呑むほどそっくりすぎてしばらく絶句してしまいました。とはいえそれを孫であるところの相方に言ってよいものかどうかとっさに判断できず、できるだけ何でもない風を装ってさらりと「似てるよね」とだけ耳打ちしたらさも当たり前のように「うん、そう思うよねすげー似てる」と即答されたので逆に驚きました。「誰に?って訊かないの?」と重ねて尋ねたら「だって俺もびっくりしたんだもん」との答え。孫の目で見ても似てるのか。ということはつまり、回り回ればこの標本は間接的に今ここにいるこの孫にも似てるってことになるのか。と不思議な気持ちにさせられました(※相方んちの家系の男衆は基本的に同じ顔をしてるのです)。あと、胎児のケースに入れられていた8か月の女の子がとても整った顔立ちをしてたのが妙に印象に残りました。生まれてきたかっただろうな、と思ったら胸苦しいほど切なくなった。いろんなことを考えさせられます。近郊にお住まいの方、ぜひ。

次はうすいへ。今年のクリスマスプレゼントにはテンピュールまくらを買ってもらうことに決めていたので、せっかくだからちゃんとした正規店の、それもスペースキャビン常設のお店に行こうぜーという話になったのです。店員さんがひとつひとつまくらを手渡してくれて、横になったときの姿勢をチェックしてくれて、スペースキャビンではふかふかのマットレスとソフトな男性ナレーションが堪能できて・・・。何だかもう、夢のようなひとときでした。できることならここでこのままひと晩寝かせてくれまいか、と思ったくらいです。しあわせ。最終的にはクイーンXSサイズのミレニアムとボーダー柄のカバーを選びました。クリスマスセール中ということでミニサイズのくまのマスコット(脇にまくらを抱えてる粋な小技、でもって中綿がテンピュールチップというナイスな逸品)も頂けてほくほくです。わーい。

お夕飯は回るお寿司へ。相方とわたしは趣味も興味の対象もすがすがしいほど違うけれど食の嗜好、それもとりわけ寿司ネタに関してはほぼ完璧にシンクロしています。まぐろ又はねぎとろと生のひかりもの(酢でしめてないやつ)、それに納豆やとろろやめかぶ等のねばり系軍艦があればそれだけでもう満足なのです。つくづく安上がりだなぁ。とは前々から思ってましたが、今日などは二人合わせた会計がほぼ2000円ジャストで済んでしまって半笑いでした。念のために言っておきますが、オール100円のかっぱ寿司ではなくてふつうのお店です(回るけど)。あじといわしが美味しかったですよ。おやすみなさい。