almost everyday.

its a matter of taste, yeah

どうしても見つけたいの

この銀行はいつ来ても、他人事ながら「これで本当に大丈夫なのか?」と心配になるほど客がいません。今日なんてロビーにいたのが自分ひとりだけで、まっすぐ窓口へ歩いていくのを思わずためらったくらいです。本店が県外にあるからまあ当たり前なのかもしれないけれど、それにしたってこれはないよなあ。客より行員のほうが明らかに多いなんて。何となくこわい。
病院では脳波を見たりやたらしつこく耳を弄られた程度で、特に痛くはされませんでした。よかった。結果はまた後日だそうです。これで偏頭痛の原因がはっきりしてくれたら(ついでに治療法も解明されれば)とてもうれしいのだけどなあ。やはりそう簡単には終われないのかしら。

だいたい、わたしの持病はどれも命にかかわらない代わり妙に根が深い、というかきれいに完治しないものばかりで(せーり関係しかり貧血しかりヘルペスしかり)、いずれも辛さを忘れかけた頃にひょこっと顔を出すのがいまいましくて仕方ないのです。まあ、こうやってそれなりに体に気を遣ってるうちはあんまり大きな病気とかしないんだろうな、という気はするのだけれど。どっちがいいかと問われたらそれはかなり微妙です。ていうか、どっちもいやだな。常時健やかな身体を手に入れたいです。無理か。

ここからはライブの話です。いやー、わたくしとんだ思い違いをしておりまして。今日の会場はO-NEST、ってここにも2度ほど書いてたはずなのにいざ渋谷に着いてみたらどういうわけか足が勝手に屋根裏へ向かっていて(屋根裏とO-NESTの位置を完璧に取り違えておりました)、開演時間ぎりぎりまで屋根裏近くのレコファンで中古盤漁りに精を出していたのです(その甲斐あってまたいいものを見つけました)。で、何の疑いも抱かず屋根裏へ向かう坂道を上り、看板が見えてきたところでようやくおのれの勘違いに気づきまして、慌ててO-NESTへ向かおうとしたのはいいが場所をすっかり忘れていたため一瞬あたまがまっしろになりかけてしまいました。なりかけながらも足だけはほぼ無意識にざくざく動き続けており「そうだあれは確かラブホ乱立地域にあったはずだ」という勘だけでどんどん前へ進んで行ったらやがて本当にあの黄色いロゴとampmが見えてきて、その瞬間はほっとするよりまず先に自分の動物的勘のようなものの凄さにちょっとおそろしいものを感じた次第です。何これ、嗅覚?まさかね。

そんなこんなで、どうにかトップバッターのAPARTMENTさんに間に合いました。よかった。生で見るのはこれが3回めですが、個人的には今回のがいちばんよかったです(というか、見るたびどんどんよくなってきてます)。ご本人もリラックスして楽しそうに見えました。サポートメンバーさんが変わったからなのか、これまでとはがらりと印象が違って見えたのがびっくりです。まるで違うバンドみたい。ドラムのひとが手数多くてものすごーく熱く叩くのが格好よくて、しばらくぼうっと見とれてました。これまでのわりと淡々としたクールな雰囲気もよかったけれど、生で聴くぶんにはこちらのほうがよりたのしいです。そして改めて感じ入ったのが、「このひとのメロディってのはいったいどれだけ懐が深いんだろうか」ということ。音源が既にあれだけオリジナルな世界を持ち得ているのに、こうも違ったタイプの演奏をいずれもしっくり馴染ませてしまうだなんて。すごいや。

ゴメンネーズは上のバーフロアにて。なんとなく演奏が始まってなんとなく人が集まってなんとなくいつの間にか盛り上がってる、という雰囲気がgroup_inouのそれに近いと思いました。こういう「何かおもしろいことやってる感じ」のインプロは見ていてとてもたのしいです。よけいなところにまったく力を入れてなさそうなcpさんのたたずまいがかっこいい。いいものを見た、と思いました。見に来てよかった。唯一の心残りは物販スペースがよく見られなかったことくらいです。APARTMENTさんの新しい音源?が出ていたかもしれず(詳細わからず)、見つけたらぜひ手に入れたかったなあと残念に思いました。この世に存在しているのに自分の耳で聴くことのできない音源があるなんてくやしくてたまらない、そんなふうに思うミュージシャンは現時点ではそんなに多くありません。わたしの場合。

その後、在京の友人と落ち合い朝までコース。酒の好みや飲むペースがだいたい同じくらいのひとと一緒だと、とても心地よく穏やかに酔うことができます。しあわせ。おやすみなさい。