almost everyday.

its a matter of taste, yeah

いろんなことにおどろいた

株やローンやキャッシュカード等の「実体を伴わないお金」にまったく興味がなく、できることならそれらと何の関わりも持たないまま生涯をまっとうしたいと考えている自分のような金融アレルギー(単純に数字に弱いだけかしら)罹患者にとって、年明け以降のライブドア関連ニュースはただの茶番でしかなかった、はずなのですが。それなのに。

けさ、幹部の逮捕を受けて新しく代表取締役に就任したという方を初めてこの目で見たときの衝撃はなかなか大きなものでした。ロサンゼルスの空港で取材に遭ったというその人はいかにも不意打ちらしくラフな服装に身を包み、とまどいがちな切れ切れの視線をカメラへ送るその様子はどうしたってハタチそこそこにしか見えなかったのです。「おおー今でも実力主義なんだな、若くても稼げばトップになれるんだろうなきっと」なんてことをぼんやり思いながらそのまま画面を眺めていたら、映し出されたテロップには「新代表取締役(36)」の文字が・・・。ええええー?あれで36歳?わたしより10近く年上?まじで?ぜったい自分と同年代、下手すりゃ大学出たばっかくらいだと思ったよ。すごい。何なんでしょうか、あの驚異のエイジレスぶりは。ほええええ。これから本格的に事件の渦中へ放り込まれることで、あのつやつやした愛らしい(と言っても差し支えないでしょう)顔にどれだけ苦悩の色が滲み出てくるのか?といったあたりのことにちょっとだけ興味がわいてきてしまいました。底意地が悪くてごめんなさい。でもちょっとだけ楽しいです。うふふ。

帰宅後、散歩へ出たついでに最寄りの書店へ寄ってみたら江國香織著「東京タワー」の文庫版が出ていたので、あまり深く考えずにすっと買って部屋へ戻りました。で、お風呂に浸かりながら2時間半あまりで読了したのですが、このひとの長編を読んでこんなにまったくただの一度も心を揺さぶられないのは初めてのことで(とは言っても、ここ何年かのハードカバーはほとんどチェックしていないのでえらそうなことは言えないのですが)、何だかとても驚いてしまいました。これが、この作品が、いっぱい売れて映画化までされたって言うの?どうして?わけがわからないよ。何がどんなふうに、と明確に指摘することはまだできないけれど、どの人もどの物も平べったくてうすっぺらく感じられてしかたありません。うー。かなしい。明日の夜は口直しに「流しのしたの骨」を読もうと思います。おやすみなさい。