almost everyday.

its a matter of taste, yeah

秋のはじめの夜のせいかも

雨が降って気温が下がりつつあるためか、甘くやわらかい歌声が気持ちよく響く日々が続いております(自分の中では)。今日は近藤智洋さんのアルバムばかり聴いてました。部屋から職場までの往復にも、仕事の合間にふと手を休めたときにも、お風呂の中でも、こうしてこれを書いている今でも、耳の奥ではあの歌声が響いているのです。どうして、こんなにもしっくりなじむんだろう?わからないけどとても気持ちがいいです。

このひとの声は、口に入れたらそのまますーっと溶けてなくなってしまうシャーベットのような淡い甘さと、舌に乗せてゆっくりじっくり味わった後でなお余韻を残すチョコレートのように濃厚ななめらかさを併せ持っている。と、わたしは思います。いったいどうしてこんな声で歌えるんだろう?

それからもうひとつ。彼の歌声を聴いていると、「このひとは恋人といっしょにいるとき、どんな声で話すのかなあ」というようなことをあてもなく考えてしまうことがあります。どんなふうに恋人に触れるのか、というか、どんなセックスをするんだろうなあ、というようなことを。それはごく単純で素朴(でしかも個人的)な疑問にすぎないわけですが、会ったこともないひとの歌声を聴いて、ただそれだけでそんなことまで考えさせられてしまうというのはよくわからないけど何だかすごい、というふうに思えないこともないのでした。

「バンビーノ・ステップ」の中の、オーイェーとかオーラーイとか、そういうブレスのついでみたいに発せられる小さなため息みたいな声が、それはそれは悶えるくらいに気持ちいいだけじゃなくて、歌ってる本人も気持ちよさそうなのが伝わってきてしあわせな気分です。おやすみなさい。