almost everyday.

its a matter of taste, yeah

きょう買ったCD

6.地面から湧きあがる / 吉岡和哉

ドロノフネのソングライター、メンバー脱退→解散を経ての初ソロ音源。「解散して『青春が終わった』と思った」という本人談からも窺えるとおり、バンド作品とはだいぶ肌触りの違う部屋でひとりでじっくり聴きたい音になってます。アルバム全体を覆う雰囲気、質感としては奥田民生の「29」に近いかもしれません。

「これはあのドロノフネじゃなくてソロの音なんだ」ってことを頭では理解しているつもりなのですが、どうにも耳がそれを受け入れてくれません。ドロノフネの格好よさってのは1+1+1が4にも5にもなっちゃうところにあったとわたしは勝手に思っていて、それはつまりベースラインと鍵盤パートを同時に弾いてしまうピアノの見事さだとか、溜めと引きの絶妙なドラムだとか、妙な具合に耳に残る声とギターだとかそういう要素が絡み合ってどこにもない音になるあの瞬間そのものだったのです。今のところはまだ1x1=1のままだと思うのです。それだけでも十分格好いいのだけれど、あの音にぞくぞくさせられた身としてはまだまだ物足りないのであります。もっともっと。