almost everyday.

its a matter of taste, yeah

僕はクリームなんかいらないおいしいイチゴも置いてほしくない

ぐったりし通しだった昨日から一夜明け、今朝は何だかきもちわるいくらいに体調がよいのでおどろきました。昨日の遅れは今日で巻き返すぜ、みたいな軽い仕事ハイにやられてしまって、これまた何だかきもちわるいくらいに作業がはかどるんです。やめとけやめとけ、調子にのるな。これがもしも親んちだったら、すぐさまおとうやんにぴしゃりとひと言「おだつな」ってたしなめられるところですよ。ところで「おだつ」って言葉は果たしてどこらへんまで通じるものなんでしょうね。しばらく前に向田邦子さんの小説で見つけたときは、たしか「仙台ことば」と書かれていたように思うのですが。通じる最南端はどこなんだろう。このあたりがぎりぎり限界だったりするのかしら。
お昼前、すこし前から商談していた相手が納品にやって来ました。電話では何度も話していたものの、顔を合わせるのは今日が初めてです。成人男子にしては少しばかり高い声と時折微笑交じりになるやわらかい口調、そしていかにも営業職らしい腰の低さ、といった断片的な要素からなんとなくぼんやりと自分の中で出来上がりつつあったイメージとほとんどまったく同じひとが現れたので、名乗られるよりも先にそれと気がつきました。ほんとうに、何もかもが想像通りだったんです。色白で小柄で細っこくて眼鏡で、スーツの袖がちょっとばかし余ってるところまでもがそのままそっくりおんなじでした。ちょっとだけすごいかもしれない、俺の想像力。いや、単に自分がそういうことにしておきたいがためにそういうふうに見えてしまったのかもしれないけれど。
ちなみにもうひとつ、その商談相手からいただいた名刺をみると、そのひとの名前は「ゆきひろ」さんというのでした。「ゆきひろ」の「ゆき」は「幸」ていう字です。なんていうか、ものすごく、これ以上ないくらいにしっくりはまる名前だなあ。とほんの少しだけうらやましくなりました。名前に「幸」の字があるおかげでああいう感じにほんわり優しげなひとになれたのか、それともこの世に生まれてきた時点で既に「幸」の字が似合いそうなほんわかオーラをまとっていたのか。わからないけどいずれにしてもうらやましい話です。そしてわたしはいかにも善良そうな男子が好きです。だって仕事しやすいから、それが滅多に会わない相手ならよけいに。それが惚れる相手になりうるのだとすれば多少の毒も欲しいところですが、それはそれでまた別の話。
午後、出先でおみやげにシンプルなバターケーキをいただきました。マドレーヌみたいに底の浅いカップで焼かれた、何の飾りもない焼き菓子です。ざらめ?の香ばしい匂いとしっとりした生地を味わっていたら、ふと頭の中でジュンスカの「カステラ」がまわり始めて止まらなくなりました。あれは名曲だなあ。他には「風見鶏」が好きです。あれもまた名曲。
眠る前にもうひとつだけ。ええと、やっぱり、ふくださんは、おとこまえっていうのとはちょっとちがうきがするんだ。わたしはとっても好きだけど。これを機に取ってつけたみたいにへんなもてはやされかたをして、妙な具合に踊らされたりしてしまわないことを祈るばかりです。今のままでいいんだよ。じゃなくて、今のままがいいんだよー(心のさけび)。おやすみなさい。