almost everyday.

its a matter of taste, yeah

2009年第2回・さいきん買ったCD

05.ハイファイ新書 / 相対性理論
ハイファイ新書
たぶん10年くらい前に何かの雑誌でたまたま読んだ誰かのインタビュー記事がやけに強く印象に残っていて、今も時折思い出すことがあります。「リスナーとしての僕は、それがどんなバンドであれファーストアルバムがいちばん好きだし信用してるんだ。ファーストアルバムには全てが詰まっている。そのバンドのやりたいことの種のようなものがね」…ある種の極端な意見だというのは承知の上で、それでもたまにすごく納得してしまう。相対性理論、待望のフルアルバムはそのタイトルが示すとおりのハイファイな音と、ほんの少しだけよそゆきっぽくなった曲と歌声にまず驚かされました。バンドとしての基礎体力つうかステータスみたいなものが大幅にレベルアップしてるのは間違いないのだろうけど、わたしはこのこなれた感じよりも前作の「あれもやりたい、これもやりたい!全部ぶちこみたい!」みたいな勢いとはっちゃけぶりによりもたらされたに違いない*1、ある種の濃密さが好きだなあと思いました。

06.The Car Is On Fire / The Car Is On Fire
THE CAR IS ON FIRE
昨年夏にタワレコメンでプッシュされてたポーランドのバンド、のファーストアルバム。先に推されたセカンドアルバムが売れたおかげで、順序は逆だがこちらも日本盤リリースの運びとなった模様。めでたいです。音もジャケットもファーストよりずっとラフにざっくり作られていて、しかしそれゆえメロディのよさが際立ってる。という気がしました。素材の味をそのまま楽しみたい向きには、こっちのがよりぐっと来るかも。夏には早くも3枚めのリリースが控えてるらしいので楽しみです。

07.One Way Ticket / The Nerves
One Way Ticket (Dig)
徳永憲さんおすすめ*2の70'sアメリカン・パワーポップ。これがなかなか入荷されなかったせいで上記2枚もしばらくおあずけだったのです。…という恨みつらみをひっくるめても「待った甲斐があった」と言い切れる良盤。息つく暇なく惜し気もなく繰り出されるグッド・メロディと、素っ気ないほどシンプルな演奏にノックアウト。ついでにこの、時代と時間の流れについて考えてしまわずにいられないジャケットにも。格好いいです(音は)。愛聴盤の予感がひしひしと。

*1:というのはもちろん勝手な想像にすぎませんが

*2:http://blog.livedoor.jp/tokunaga_ken/archives/52195496.html