almost everyday.

its a matter of taste, yeah

2009年第4回・さいきん買ったCD

10.BEN FOLDS FILE COMPLETE BEST OF BEN FOLDS FIVE & BEN FOLDS / BEN FOLDS
ベン・フォールズ・ファイル コンプリート・ベスト・オブ・ベン・フォールズ・ファイヴ&ベン・フォールズ
1曲めから「金返せ」が来るとは!たしか高2のときに外盤で買って、ものすごく気に入って何度も何度も繰り返し聴いて、友達に貸したらそれっきり戻ってこなかった(いろんな友人たちの間をかけめぐってたらしい)、そんなファーストアルバムから早幾年。ものすごくひさしぶりに聴きましたが今でも曲の構成やクライマックスをきっちり覚えたままでいて、というよりは血に骨に肉にしみこませたように忘れずにいて、そのことにまずびっくりしました。そんなわけで自分は今も、初期のぴちぴち水を弾くようなポップな曲群が特に好きです。当時の宣材写真の、ベンがグランドピアノにダイブする姿を背後から捉えた画がいまだに忘れられずにいます。当時の自分には、大仰なギターソロよりもスポットライトを浴びるフロントマンよりも何よりもそれが「ロック」だ。という気がしていました。わたしがピアノの入ったロックを好むようになったきっかけは間違いなく彼らなんだと思います。酔いどれっぽくへろへろなvideo killed the radio starのカバーにも和ませていただきました。

11.Petra Haden Sings: The Who Sell Out / Petra Haden
Who Sell Out
年明けに聴いたキメラ・ミュージックのコンピレーションであらためてペトラ嬢の声のうつくしさに開眼したため、過去の音源まで遡って聴いてみることにしました。これは05年作、見てのとおりフーの「セル・アウト」を丸ごとカバーした作品です。それも、ほとんど全てを彼女の声だけで。自分は初期フーのどことなくほわほわした軽やかなコーラスワークが好きなのですが、そういう楽しげな感じを残しつつさらにのんびりした愛らしさが加わってて聴いててすごくリラックスできます。声だけのアルバム、というと近年ではビョークの「メダラ」が思い浮かびますが、あの作品とはある意味対極とも言えるかも。メダラの親密で密室的なひそやかさとは全く違う、ある種の風通しのよさがあります。愛聴盤の予感。

12.嘘つきデビル / 徳永憲
嘘つきデビル
先月ライブを見てすっかり骨抜きにされてしまった徳永さんの01年作。驚きました。何が違うって声が違う。ここから06年「スワン」の間にいったい何が起こったんでしょうか。答えはこれからじっくり1枚ずつ聴いて、自分の耳で確かめようと思います。たのしみ。いや、怖い?