almost everyday.

its a matter of taste, yeah

あのひとは誰?

明け方に、タオルケットからはみでた足がつめたくて目をさましました。「寒くなったらこれを使おう」と傍らにたたんで置いた毛布を夢うつつのままかぶりなおしてもう一度よこになったら、思わぬ暖かさに何だかとても幸せな気持ちになりました。おもては雨で、他の音は何も聞こえません。とても静かです。あと数時間後にはここを出て仕事へ行かなければならない、ということが頭の奥でちかちか何かの警告みたいに瞬いてるのだけれど、今はそんなことどうだっていい。と思った瞬間にすーっと意識を失いました。ここ数ヶ月でもっとも気持ちのいい入眠でした。もう一度、あんなふうに眠りたい。
出勤途中、交通事故のその瞬間のおそらく数分後とおぼしき現場を通り過ぎました。人だかりの隙間から、はねられたであろうひとをたまたま視界に捉えてしまってそれからしばらく気持ちが晴れませんでした。あのひとは無事だったかしら。流れる血とか苦痛に歪む顔だとか、そういうものを見てようやく自分にも血が流れてることを思い出す。というのが良いことだとも悪いことだとも一概には言えないだろうとは思うのだけれど、とりあえず平和ボケはほどほどがいいな。とだけは自分に言い聞かせておきました。おやすみなさい。