almost everyday.

its a matter of taste, yeah

2010年第7回・さいきん買ったCD

20.ことの は / 小谷美紗子
ことのは
こないだのアラバキで聴いた「手紙」がじんと沁みたので購入。それにしてもです。人というのはふつう、歳を重ねるごとによく言えば経験値を上げて深みを増し、悪く言えば清濁併せ呑んで輝きを失っていくものだと思うのだけれど、小谷さんの歌声はリリースを重ねるごとにどんどん透明感を増していくように思えてならないんです。この場合は「研ぎ澄まされる」という言葉を使ったほうがより適切なのかしら。わからないけど、その向こう見ずな強さが眩しくもありほんの少しだけ怖くもあります。しっかりと地に足を着けて歩いているのに、ほんの一瞬目を離したらふわりと浮かんでしまいそうな危うさも微かに感じられるあたりにぞくぞくさせられてしまう。
21.SEA OF COWARDS / The Dead Weather
Sea of Cowards
前作からわずか1年足らずでセカンドが。ジャックさんたら働き者ですね。これら2枚を比較してみると、前作の耽美なサイケ/ブルーズ感がやや薄れたかわりにロック色が強くなったように思います。それも格段に。それはまるで戦隊もののヒーローかなんかを眩しく見上げるときのような、リフいっぱつで脊髄ずどーんとやられてしまう明快な格好よさ。たまりません。真夏の夜に爆音で聴きたい。