almost everyday.

its a matter of taste, yeah

だんだん知らない君を知っていく

目を覚ましてまず気がついたこと。首に違和感。うわー困ったなまた寝違えた?と思ったらこれはただの筋肉痛でした。関節じゃなくて筋と肉が痛い。そして左の腰骨には握りこぶし大の立派な痣がお目見え。そりゃ、あれだけ激しければこのくらいは致し方ありませんね。
ちなみに夫いわく「過去最高に激しそうだったライブ」は5年ほど前のビークル×トロピカルゴリラ@ジャンクボックスなのだそうです。思い起こせばあのときは確かにえらい激しくて、顔を見るなり開口一番「夕立に遭ったの?」と訊かれるくらいズブズブの汗まみれで帰宅したんでした。あれからずいぶん長い月日を重ねてきたわけですが、5年経とうが30越そうが変わらないものは変わらないものなのですね。3つ子の魂、果たしていつまで続くんでしょうか。楽しみなようなおそろしいような。
そんなこんなで7時起床、休日出勤の夫を見送り掃除と洗濯、ふとん干し。洗濯機を3回まわして全ての衣類を干し終えたらば、それだけで既に汗みずくだったもんでお昼前からゆるりと水風呂など。ジンジャーエールと文庫本を浴室に持ち込み、1時間あまりもひんやり涼をとりました。窓の外からは、老人ホームの慰問に来てるブラスバンドのズンドコ節と川の流れのように。のどかな休日。
13時、自転車で駅前まで。チネ・ラヴィータへ「ぼくのエリ 200歳の少女」を見に行きました。透き通るような白い肌と金髪のいじめられっ子・オスカーと、こぼれ落ちそうに大きな目と黒髪がミステリアスなエリ。「これ、仮にもし大人どうしの話だったらただの傷の舐め合いだよな…」という気もしましたがそれはともかく、12歳の初恋は甘くて痛くてめちゃくちゃ切実なのでした。大人には、重ねてきた経験値の数だけ逃げ道がある。けれども子供の小さな世界では「君だけだ」と言えばそれは本当に君しかいないことになるわけで。気持ちの強さと真っ直ぐさが、大人のそれとは全く違う。一瞬は永遠で悲しくてうつくしい。八方塞がりのしあわせを描いたラストに背筋がぶわっと震えました。同じくらいの歳だった頃の、ふわふわと心もとない不安な気持ちを思い出しそうで思い出せなかった。綺麗な映画でした。映像も音も。
話は戻って13時。チネでは座席指定ができるので、早めに後方の席を確保したあとビール片手に本を読みつつ木陰で涼んでいたらば陽気なおじさんに声をかけられました。「なあ、そのビールいくらすんの?」「そこのコンビニで324円でしたよ」「高ぇな、俺いま金ないからコレだよコレ(紙パックの鬼ごろし)」…なんとなく、このまま話し続けたらそのうちタカられるんじゃないかという気がして早々に映画館へ逆戻り。やはり、真っ昼間からおもてでひとり酒のんでるような大人にはロクなのがいないってことなんでしょうか。以後気をつけようと思ったのでメモ。でも、暑い日に外でのむビールって信じられないくらい美味いんだよなあ。いちど知ったら忘れられない類の味。
夫は17時すぎに帰宅。で、すぐにおゆうはん。出がけにパンをふたつずつ食べて以降、お互い何も固形物を口にしていなかったのでしっかりたっぷり食べときました。今夜は早めに眠ります。おやすみなさい。