almost everyday.

its a matter of taste, yeah

2010年第7回・本日のライブ monobright「真夏不思議アドヴェンチャーへ!」@福島OUT LINE

祝・初来福。プリィズウェルカム、盆地の夏へ!というわけで大いに楽しんでまいりました。先週の仙台公演同様、こちらもまた以下たたんでおきます。以下ネタバレご注意を。
まず最初にひとつ。福島のお客さんは、とにかくひたすらジェントルでした。ついこの間の仙台のお客さんが終始ラフでラウドで押せ押せわっしょいなノリだったもんで余計にそう感じたのかもしれないけれど、今日だってそれなりに後ろのほうまでみちっと大入りだったというのに誰もぐいぐい押してこない!わたし、やっぱり今日も前のほうでもりもり踊りたおしてたんですが、そんなこんなで終始きもちよく踊れてしかもメンバーの手元も足元もばっちり見えちゃうすばらしいコンディションにて90分間みっしり楽しむことができました。他県のひとからよく指摘される福島の県民性、それは押しの弱さと度を超したシャイネス。しかしここは、敢えて声を大にして言いましょう。この優しさと奥ゆかしさこそが県民の宝であると!*1
スタートはやはり今日もほぼ定刻通り、仙台と同じくJOYJOYエクスペリエンス。ということは、どの会場もだいたいセットリスト一緒なのかしら…?と思っていたらば次はデイドリームネイション。ここ、仙台ではあの透明感と少年でしたね。新曲お披露目的な意味合いがわりと大きなウエイトを占めている今回のツアーにおいて、序盤からいきなり初期の曲が聴けるとはうれしい誤算です。3曲め、頭の中のSOS。ここまでほぼノンストップ、かつフルスロットル。ああ楽しい。踊れすぎて気持ちよすぎてどうしよう。MC挟んでようやく我に返ったところで、桃さんのTシャツがペイヴメントだということに気づきました。濃いブルーに目玉焼きのやつ。いいなあ、可愛いなあれ。うらやましい。
挨拶がわりのあたま3曲ダンスタイム後、じゅうぶんに場が暖まった(というより一気に熱くなった)ところで新曲KISSへ。この曲の、ぐるぐる繰り返すシンセのループはいちど聴いたら耳に残って忘れられないなあ。アンダーワールドのtwo month offとダフトパンクのone more timeのいいとこ取りというか、気持ちよすぎてなんかずるいです。続いてはこれまた新曲、黒い空。先週はアナウンスがなくて曲名わからずじまいでしたが、イントロを聴いた瞬間ぶわっと記憶が蘇りました。これです。これ、すばらしく気持ちいいです。ベースラインが特に絶品。手数の多いめくるめく展開に胸を撃ち抜かれ、終始出口さんの手元ばかり凝視してました。ああ、はやく新譜が聴きたい!です。こんなんされてアルバムまであと2か月もおあずけだなんて、それってどんな放置プレイ?本格的に禁断症状が出てしまいそうです。ひと足先にリリースされるシングルのタイトルチューン・雨にうたえばは、イントロとアウトロがベースの独壇場。ベースとしてはずいぶん高いほうの音(たぶん)がきりきり胸をかきむしります。せつない。ギターはtoeあたりのポストロック的きらきら感に溢れててこれまたせつなく、かつ気持ちいいです。そのシングルですら、あと1か月待たないと手元に届かないなんて…!どうすりゃいいんですか一体。待てないよ。たまらんよ。いやもう本当に。
中盤以降はこれでもかと上がる曲の連続。仙台ではアンコールの〆だった孤独の太陽がここで早くも披露されたってことは、この後どうなるか全く予想がつかないってことになるわけで。ひゃっほう!そうこなくっちゃ。どの会場も同じ内容で徐々にビルドアップしていく、ていうやり方もそれはそれでひとつのツアーのあり方だとは思うのだけれど、できることなら会場毎に「このセットリストはここでだけ、今日かぎり」ていうプレミアム感が欲しいのですよ個人的には。なのでこれはすごく嬉しい。
本編ラストはやはり踊る脳、これは問答無用で踊れるよなあとあらためて感じ入ったりとか。ここへ来て遂にテンションが最高潮に達したらしい桃さんがびっくりするよなアクシデントをやらかしたのですが、アンコールを受けて登場した松下さんが「これは福島のみんなと俺たちだけの秘密だから」と言ってくれたので詳細は秘すことにします。いや、あれは実際びっくりしたな本当にもう。
松下さんは先週も今週も「楽しいことも辛いこともぜんぶ、皆のおかげで味あわせてもらってます」「音もリハも、聴いてくれる皆の顔を思い浮かべて作ってます」と話してました。真摯で謙虚。自分の中では松下さん=求道者ぽいイメージが勝手に出来上がりつつあるのだけれど、それがさらに濃い色を帯びてきた印象。瀧谷さんは仙台と比べるとずいぶん饒舌になってて「福島、熱いですね…」を連発。「なんならすぐにでも、明日にでもまた福島でやりたいです」とのお言葉には場内大いに盛り上がりました。
そしてそして、最後の最後に紅色ver.2をやっていただけるとは!個人的に、バタフライングリップスと並ぶ2大「生で聴きたい曲」だったもんで、思わず涙しそうになりました。が、泣いてる暇なぞどこにもない!踊れ踊れ!というわけで最後の最後の瞬間まで前のめりで楽しませていただきました。すばらしく楽しかった。ありがとうございますmonobright。ぜひまた福島にいらしてください。首を長くしてお待ちしてます!
うろおぼえセットリスト

アンコール

  • 裸の目をしたミュータント(新曲)
  • 紅色ver.2

おまけ・ライブとは直接関係ない話

  • 開場前、小腹が空いて近くのコンビニへ飲み物を買いに。何を買おうか迷っていたら、視界の隅に見覚えのある人影が。誰かと思いそちらに目をやると、そこにいらしたのは松下・瀧谷・スタッフさんのお三方。あまりのことにやや挙動不審になりながらも、こんな状況は二度と訪れないぞとおのれを奮い立たせ「きょう、これからライブ見に行きます」と声をかけました。そしたら松下さん、ほんのわずかに口元緩めて「おー、ありがとう」と返してくださいました。瀧谷さんはひょこんと頭を下げてくれたよ。いやー驚いた。
  • そんなことがあってわたわたとロックスターエナジードリンクを買い求め、それからすぐにお店の前で一気飲みしてたら今度は出口さんがご来店。思わず「わ、出口さん!」と声をもらしてしまいました。驚かせてごめんなさい。そりゃ驚くでしょうよ、未知の相手からいきなり名前呼ばれたりしたらそれはもう。なけなしの勇気をふりしぼり「きょう、これからライブ見に行きます。楽しみにしてました。握手していただけますか?」と声をかけたら、大いに照れつつも気さくに応じていただけてわたくし軽く昇天。あんなにも気持ちいいベースラインを奏でるそのひとの右の手のひらは、大きくて骨っぽくてひんやりとして男らしかったです。忘れないよ。ありがとうございました。
  • 開演直前、SEでブラーの"there's no other way"がかかったときは一人ひそかに興奮しました。シングル恒例になりつつあるカバー曲は今のところインストのみですが、いずれブラーあたりもやってくれたらいいなあと思ってみたりとか。大抵いつもばっちり声を張って歌う桃野さんがデーモンのあのへちょい(失礼)歌いっぷりをどうするのか、というのがまず想像つかないし、それに何よりグレアムのあのクセの強いリフの数々は松下さん大好物なんじゃないかなーと思うわけです。あとはセカンドアルバムあたりのアー写を完コピしてもらえたら、もう何も言うことはありません。いつかお祭り的なノリで実現させてくれたら嬉しいです。それもできれば若いうちに。
  • たまたまきょう思いがけず出口さんと握手できたから、というわけではなくて。ライブに行くとどうしても、フロントマンよりリズム隊に目が行ってしまいがちな傾向にあります自分の場合。それに今日はたまたま出口・瀧谷がど真ん前に拝めるすばらしいポジションを確保できたため、終始お二人の手元ばかり見てました。瀧谷さん、新曲やるときはずっと大きなヘッドホンはめてクリック音に合わせて叩いてるんですね。
  • アンコールの最後には思いがけず出口さんのピックをキャッチできてしまい、あまりのことに息が止まりかけました。大事にします。すばらしく楽しく気持ちいい時間をありがとうございました。

*1:あまりに快適だったもので、終演後ずっとおのれのテンションがおかしなことになってます。ごめんなさい