almost everyday.

its a matter of taste, yeah

2011年第2回・本日のライブ SEBASTIAN X「光のたてがみ」ツアー@仙台PARK SQUARE

トップバッターは雨先案内人、「We areソンソン弁当箱ー!」のSEとともに登場。デルタチューンズ仲良しですね。ライブを見るのは9月以来、ずいぶん変わったなあという印象が。なんて言ったらいいんだろうな、ひとつひとつの音が立ってるんだけど、同時にがっしり結びついてもいるというか。よりバンドらしくなったなあというか。3つの音と3つの声の剥き出しっぷりが、ベンフォールズファイブのファーストアルバムに近い肌触りで思わず頬がゆるんでしまいました。「お花畑」の冒頭ではこれでもかってほどベースがぶいぶい唸ってて、なんかもうよだれ出そうないきおいだった。音源も無事いただけました。後でゆっくり聴きます。
二番手はSEBASTIAN X。正直に言うと、前にいちど試聴してみたときの印象は「いい音だけど声が好きじゃない」でした。えーと、なんかちょっと不思議ちゃん入ってる?ごめんなさいねそういうのいいっすわー間に合ってるんで。という感じだったのですが、いざ実際に生で見てみたらその先入観が1分でがらがら崩れ去りました。素だ。完全に素だ。というかこのひと、息をするように笑うように、でもって心底きもちよさそうに空飛ぶみたいにのびのび歌うんだなあ。童謡みたいな祭囃子みたいな国籍不明のふしぎな歌を、ギターを持たないタウンゼントみたいにぐるぐる腕振り回して歌う姿にノックアウトされました。たまらんなー。逆に言うと、この解放感を音源に持ち込めるようになればいずれは凄いことになっちゃうんじゃないか、という気がします。こないだ試聴した盤は、全体的によそゆきっぽいおめかし感があったので。「世界の果てまで連れてって!」の歌詞に、さっき聴いた雨先案内人の「友達をつくろう」とリンクして響いた部分があってちょっとじーんとしてしまった。
最後はつしまみれ。いきなり冒頭からリリースしたばかりとの新曲「献血ソング」。ヴェルヴェッツで言えばザ・ギフト的ポジションに収まりそうな、時間をかけてゆっくりと上りつめてく攻めの1曲でした。なんかもう、巧いですねステージ運びとか立ち居振る舞いというか、百戦錬磨の風格が。クライマックスの「脳みそショートケーキ」でダイブしてきたボーカルさんは、とてもじゃないけど400ml献血なんて出来なさそうに華奢で小柄で愛らしかったです。アンコールで「バカ元カレー」が聴けて感無量でありました*1。あー、たのしかった。
それからもうひとつ。3マンライブって、すごくすごく見やすくて快適だなあと思いました。初めから終わりまでぜんぶ見ても3時間、転換も2回だけだし集中力が途切れない、おまけに各バンドの持ち時間も長いだなんていいことずくめだ、と。今回はどのバンドも心底楽しめたのでよけいに強くそう感じたのかもしれないけど、こういうブッキングが増えれば平日も足を運びやすくなるだろうなと思いました。実感として。正直なところ、一日みっしり働いた後にひとバンド30分足らずで5つも6つも見続けるのはちょっと大変なのですよね。って、もちろん自分も若かった頃はそんなこと考えもしなかったんですが。ふふふ。

*1:この曲こそがまさに、マイファーストつしまみれだったのです