almost everyday.

its a matter of taste, yeah

Le Roi Soleil

昨夜はもう本当に本気でどうしようもないくらい暑くて暑くてしかたなくて、タオルに包んだかちかちの保冷剤をヘアバンよろしく頭に巻いて就寝したのにそれでも寝付けませんでした。結局朝まで深い眠りは訪れないまま、ずっとうつらうつらしてただけだった。隣で眠る夫もやはり同様に寝苦しかったようで、苛立った捨て台詞のような寝言を30分おきくらいに朝までずっとくりかえしてました。ということは、昨日はきっと正真正銘の熱帯夜だったのだなあ。何故ってこのひと、起きてる間はめったなことじゃ怒ったりしないし、寝たら寝たでいびきどころか寝息すらも聞こえないほど静かに静かに死んだように眠るんですもの。草食というよりむしろ植物そのものみたいなひとなのです、少なくとも寝てる間はね。それも暑くないときの。
そんなこんなで倦怠感をべったりと背に滲ませたまま出勤、お昼のニュースに我が目を疑いました。梅雨が、もう、明けたって?いくらなんでもそれはちょっと早すぎやしませんか。気になって調べてみたところ、観測史上もっとも短かった梅雨は1967年。6月26日から7月15日までの19日間だったそうです(気象庁による確定値:東北南部)。ちなみに今年2011年は、6月21日から7月11日の20日間。たった1日しか違わないとは驚きです。個人的には、雨が降るとろくなことがない*1ので梅雨なんてのは短ければ短いほどありがたいのだけれども、東北地方内陸部生まれの民としては稲作に及ぼす影響がとてもとても心配であります。もっとも、今年の場合はそれ以前にまず、この秋福島で収穫されるお米がふつうに流通されるのかという心配のほうが大きいわけなんだけれども。
わたしは田んぼと桃畑しかないようなところで生まれ育ったにもかかわらず、たまたま実家が農業を営んでいなかった。という理由から、第一次産業に従事するひとたちへの畏敬の念がとても大きいです。ゴールデンウイークは家族総出で田植え、夏は汗みずくになって草取り、そんな苦労もひとたび雨不足や台風が起これば無に帰してしまうことだってある。それもけっこうな確率で。だからこそ農協とか農水省とか補助金だとかそういう制度がいろいろあるというのも分かってるけど、それでもやっぱり汗水垂らしたり凍えたり手を荒らしたりしながら働いてるひとがきっといちばん尊いに違いない。あのひとたちにはかなわない。みたいな気持ちがずっと、小さい頃から根っこのほうにあるんです。そしておそらく、そのひとたちがいちばんかなしいのはきっと「大事に育てたものを食べてもらえない」ということなんじゃないかなあ、と勝手に想像してしまわずにいられないんです。補償を充実させるのはもちろんのこと、もっと検査を密にして、安全性が確認されたものは胸を張って堂々と流通させてほしい。そしてそれをバックアップする体制をととのえてほしいです。あんなに美味しいお米や桃や梨やぶどうや茄子やきゅうりが「なんとなく身体にわるそう」という、ただそれだけの理由で忌避されるなんてぜったいに嫌だ。嫌だ。嫌だ。おやすみなさい。

*1:通勤がたいへん、低気圧のため頭痛が酷い、そしてくせ毛は湿度に弱い