almost everyday.

its a matter of taste, yeah

キューティーフォン

出勤中、突然の通り雨に慌てふためく午前6時40分。屋根のある場所に駆け込んでかっぱを羽織る暇すらないまま、見事にずぶ濡れになりました。「これはいったん帰って着替えるべきだろう」という社会人として至極まっとうな考えがちらりと頭をよぎりはしたものの、最終的には本能の叫びとも言うべき「いいじゃん別にめんどくさい、第一そんなのすぐ乾くっしょ」という怠惰な自分に押し切られるかたちで濡れっぱなしのまま強行突破することに。夏はいいですね。本当にすぐ乾いたよ。そして帰りのこれまた通り雨にはぎりぎり降られなくて済んだよ。やったー。
早いもので、電話をスマホに替えてから3か月あまりが経過しました。わたしの周囲では今のところまだスマホ持ちが少なくて「実際どうなの?使ってみて」と訊かれることが多いんですが、そこらへんを以下にちょっとまとめておくことにします。
その前に。わたしの場合「スマホ欲しーい!」みたいな気持ちはあんまりなくて、できることなら前の機種を可能な限り使い続けたいと思っていました。同一機種を長いこと使い続けていたため一連の動作がすっかり手になじんでいたし、裏を返せばそれゆえ長く使い続けることができたのだと思います。実に50か月あまりも。
しかし。悲しいことに、お別れの時期は刻々と迫っていました。auの周波数再編により、遅くとも夏までには対応機種への変更が求められていたからです。余談ですが、この時期にauから届けられた「重要なお知らせ」攻勢には鬼気迫るものがありました。何ら悪いことはしていないにもかかわらず、借金取りに追われるようなスリルがもれなく味わえたことを付記しておきます。あれ怖かったよね、ほんと。
さらに付け加えるならば、同じ機種を長期間使い続けたためにバッテリがへたりきっていました。夜の間にフル充電したはずが、翌日お昼前には電池マーク残りひとつとかザラ。折しも当時は地震直後の混乱期、宿泊を伴う勤務が多いのに加え、行く先々で通信環境が甚大なダメージを受けていました。通信手段は個人所有の携帯電話に頼るより他になく、事情が事情だけに電話もメールも尋常ではない使用頻度でした。とてもじゃないけどこんなバッテリじゃお話にならない(ていうかリアルに仕事にならない)、それにネット、モバイルじゃなくてPCサイトが見られないと出張先で必要な情報が得られない。だったらスマホしかねえな。という結論に達したのでした。否応なしに。
というわけで。すっかり前置きが長くなりましたが自分の場合、スマホ前とスマホ後で変わったことは主に次の5つです。

  • Gmailが使いやすくなった
  • office系ソフトが外で見られるようになった
  • 日記が書きやすくなった
  • ついったーが見やすくなった
  • 鞄が軽くなった

ひとつめ「Gmailが使いやすくなった」。Gmailそれ自体は前の機種でも使えてましたが、新機種にあらかじめインストールされていた専用アプリの使いやすさが段違いでした。そしてわたしの場合、メールだけなら端末アカウントだけで充分事足りますが、それ以外の使い方が思いがけなく役立っています。Gmailの容量はとても大きいので、メールだけでなくストレージとしてファイルを一時仮置きできるのがとても便利だということに気づきました。
というわけでふたつめ「office系ソフトが外で見られるようになった」。一時的にGmailへほうり込んでおいたワードやエクセルの資料を、移動の合間にさっと読んどく。といった使い方ができるようになったんです。込み入った編集は難しくても、ちょっと目を通す程度ならこれで充分だと思います。いずれはPDFも無償で開けるようになればいいな、ってこれは単にわたしが使い方を知らないだけかもしれませんが。
みっつめ「日記が書きやすくなった」。これはつまり「写真の取り扱いが楽になった」ということです。わたしの場合はごはん写真を日々メモ代わりに上げていますが、これが一気に簡単になりました。前の機種では「写真を撮る」→「メモリースティックにデータを移す」→「メモリースティックをPCに差し込む」→「アップロード」という4つの動きが必要だったのですが(ローカルの場合)、今は写真を撮ったらそのまますぐにアップロードできてます。拍子抜けするほど簡単です。そのくらいのことは前の機種でもやろうと思えばできたんだろうと思いますが、面倒くさくて(そして通信料を抑えたいがために)オーソドックスなやり方を続けてました。これはなかなかよい見直しになったと思います。きっかけって大事よね、という話。それとビバ定額制。加えて言うなら、フリック入力は想像以上にスムーズです。入力スピードが上がった、というのもこの理由のひとつに挙げられるかもしれません。日記だけでなくメールも入力しやすくなりました。個人差はあると思いますが。
よっつめ「ついったーが見やすくなった」。見やすくなった、というよりは「見るのが楽しくなった」というのがより正しいかもしれません。PCで見るのとほぼ同じ操作感、あの軽やかな動作感が手のひらで味わえる。というのは意外に楽しいものでした。あんまり夢中になって見てると時間もバッテリも浪費してしまうので、そこのところは注意していますが。
いつつめ「鞄が軽くなった」。これはつまり「手帳を持ち歩かなくなった」ということです。これまではウィークリーの手帳に予定と業務日誌とを兼ねて記入していたのですが、その大半をGoogleカレンダーに移行してスマホと同期することにより、それなりに重い手帳を肌身離さず持ち歩く必要がなくなりました。ちなみに、手帳は手帳で引き続き職場置き用の日誌として使い続けています。紙の方が使いやすい・見やすいところはもちろんあるので。ゆくゆくはGmailの連絡帳とスマホの電話帳を同期させて一括管理したいなあとも考えていますが、その辺りは今のところまだ手つかずです。
というわけで。私感ではありますが、「職場の外で仕事をしない」「日記とか書かない」「ついったー興味ない」「荷物は多くてかまわない」というひとは、流れに乗ってスマホに替えたりしなくて別にいいんじゃないかと思います。「ちょっとした調べものとかできて便利」という意見もあるにはあるけど、それならimodeやezwebでも事足りるでしょう。というか、それらで調べきれないようなことは「ちょっとした調べもの」とは言えないようにも思います。結局のところ「必要なもの」「欲しいもの」さえ手元にあればそれでいいかと。おやすみなさい。