almost everyday.

its a matter of taste, yeah

真新しい鮮やかなブレーキ痕

今朝も早起き、男子マラソン。堀端さんの後半の粘りにわくわくしました。高校時代に宗監督に見初められて旭化成入り、7年めで遂に開花。っていうその経歴からしてぐっと来ます。スタート前の扱いがあからさまに「突如現れた市民ランナーの星、およびその他大勢」ていう感じだったもんで、余計にそういう気がしてしまったのかもしれませんが。川内さんの努力がすごいのは分かるし、よほどの熱意と決意と自己プロデュース力がなければああなれないのも分かってます。だからこそ、安易にもてはやしてくれるなと思うんです。特に「(恵まれている)実業団の選手と(恵まれない?)市民ランナー」という構図をそのままそっくり「持てる者と持たざる者」にすり替えるかのような、そういう底の浅い演出は見苦しいと思いました。
もしも。適切な実況と解説だけで淡々と中継される陸上専門チャンネルがあれば、少しくらい高くたって加入するのになあ。大会が少なくて番組数が維持できないというならいっそ、その都度ペイパービューでもかまいません。シーズンオフには有力選手のドキュメンタリーなんかも見たいです。あまりにもニッチすぎて実現は困難でしょうが、そういうことを願わずにはいられないほど現行の演出と編集に違和感をおぼえるんです。この放送が多くの人の目に触れて、陸上競技がメジャーになって競技人口が増えて、それで記録が伸びるとしたらそりゃあ嬉しいけど、あれはそもそも根本的に宿命的に孤独なスポーツなんです。記録との戦いなんです。そういうところがじっくり見たいんです。フィールド種目の待ち時間なんかはまさにそれ。むずかしいなあ。
女子800m、南アフリカのセメンヤさんは以前にも増して鍛えてきましたね。速筋ぽい筋肉がびしっとついててすごい迫力、しかし何だか逆に重たそうにも見えた。優勝したロシアのサビノワさんの、直線に入ってからのしなやかな粘りが印象に残りました。レース運びが上手いなあ、とほれぼれ。男子4継リレー、日本男子は惜しかったなと思うと同時に「塚原・末續・高平・朝原は本当に本当に本っ当に凄かったんだな…」とあらためて実感しました。決勝では悲鳴がでた。あんなことって。それゆえとは言え、あの大差って。しかもあの記録って!36秒台も目前じゃないか。しかもボルトさん、バトン持ち替えてたじゃないか。信じられんよ。おやすみなさい。