almost everyday.

its a matter of taste, yeah

I know everybody have the Bomb now

実録・エンジニアと呼ばれて
わがオフィスにはロッカールームと呼ばれる設備が存在しません。上着をかけると他には何も置けないような極小ロッカーが、部屋の奥のそのまた奥に人数分だけ無理やり押し込まれています。さらに、そのロッカーを間仕切りとして流し台やキャビネット、掃除具入れやシュレッダーがこれまた無理やり配置されています。先の震災ではこのキャビネットが派手に横転、かなりのダメージを被ったにもかかわらず、たまたま全てのガラス戸がきれいさっぱり割れたのをいいことに更新はおろか修繕すら認められませんでした(『はじめから戸なんてなかったみたいじゃない?』ってそれはあんまりだ)。
この奥まったスペースには蛍光灯の光さえ満足に届かず、シュレッダーをかける時などほぼ手探りの作業を強いられるわけです。そして本日、ついに恐れていたことが起こりました。経年疲労による紙詰まり。ボツ資料の束を抱えた上司は呆然と立ちつくし、途方に暮れた顔のまま「メーカーを呼ぼう」と重々しくつぶやきました。しかし、お恥ずかしい話ですがそんな費用はどこにもありません。ならばどうする?やるしかない。さらに悪いことに、このシュレッダーは床に固定して使う旧式タイプなのです。よりによってあの暗がりから動かせないとは…。結果、右手にドライバー(私物)・左手にLEDライト(同僚私物)をそれぞれ握りしめて作業にあたることになりました。
まず最初に、差込口から中の様子を窺ってみます。粉砕前の紙をがっちり噛んだままの刃は1ミリたりとも動きません。スイッチを入れても無音のままです。そこでまずは電源を落とし、ドライバーでカバーを外して刃の周辺から紙を1枚ずつ外して行きます。そーっとそーっと、眠る赤子を起こさぬくらいの慎重さで。それが済んだら内カバーを外し、刃に絡みついた細かい屑をこれまたゆっくり取り除きます。何しろ、相手は金属刃です。うっかりするとこちらが粉砕されかねません。いったいどれだけ詰まってるんだと言いたくなるほどガンガン出てくる屑の中には干からびたセロハンテープやポストイットのかけらも多く、そりゃ故障したくもなるだろうという憐れみの念すら浮かんできました。
こうして全ての刃を磨き上げ、カバーのビスを締め直して振り返ると、そこにはボツ紙抱えてにっこり微笑む上司の姿が。そんなに急いでたのか?まさか。
やけに上機嫌な上司はわたしを器用だとか頼りになるとかエンジニアとか言ってしきりに持ち上げようとします。が、正直こっちはそれどころではありません。暗くて寒い部屋の隅で小一時間、それなりの集中力で作業にあたったその代償として、腰の痛みがいよいよ決定的なものになりました。細かい作業に没頭している間はもろもろ忘れていられたものの、それが仇となり不自然な姿勢を続けたことで更にダメ押しされたみたい。ああ痛い。本気で痛い。ご機嫌とりは結構ですので、この手狭な環境を少しはマシにしていただけませんでしょうか。これって労災下りるのかしらね。くらくらしちゃうよ。おやすみなさい。