almost everyday.

its a matter of taste, yeah

尋常でない もう絶対尋常でない

職場ではこのところ、毎日のようにある人に怒鳴られ続けておりまして。きょうも朝からそのひとの元へ馳せ参じなければならない事態に陥ったのですが、慣れというのは恐ろしいもので「今日は何回キレられるかな」等とこっそり予想したりする余裕のようなものまで生まれつつあったりします。打たれ強いのか単に感覚が麻痺してきたのか自分でもよくわかりませんが、それはそれでいいんじゃないかと受け流してればそのうち悟りも開けそうです。心頭滅却ってこういうことを言うんだろうか。
そうしてそれからいつものように怒鳴られて(きょうは2回)、頭を下げて帰ろうとしたその瞬間。視界の隅に何かが崩れ落ちていく残像が走りました。とっさの判断でそのひとを押し退け残像の先へと駆け寄ったわたくし、間一髪でその何かをキャッチ。どうにか倒れず体勢を立て直し、あらためて手の中を見るとそこにはとある書類と蓋を開けたままの朱肉(!)がありました。全身鳥肌。うまく取れたから良かったものの、一歩間違えたら(朱肉がひっくり返ってたりしたら)むしろ逆にこっぴどく叱られてたんじゃないのか俺。鳥肌、のち放心。
押し退けられたそのひとはわたし以上に驚いたようで、目を見開いたまま数秒間固まってました。初めて見たよあんな顔。そして初めて言われたよ「ありがとう」って。「俺、いつも意地の悪いことしか言ってないのにな。助かったわ」ですって。それでようやく我に返って、そそくさとその場を後にしたんでした。必要以上にゆっくり歩いてトイレに入り、5つ数えて大きく息を吸ったあと、3分間だけわんわん泣いた。おかしいよなー。これまでずっと、怒鳴られても責められても貶められても泣いたりなんかしなかったのに。よほど悔しかったんでしょう。こんな不意打ちみたいなのじゃなく、ふつうにちゃんと仕事でそういう言葉を吐かせたかった。ちくしょう。ちくしょう。ちくしょう!
喉の痛みが引いたと思ったら、今度は鼻水が止まらなくなりました。そして何と仕事中に首を違えました。寝てもいないのに気がついたら首が回らなくなってたんだぜー、なにこのミラクル。よれよれになって帰宅、のち受付終了間近の整骨院にすべり込んだら施術料がこれまでの2倍近くに跳ね上がってて白目剥いたよね。さらに夫から「急な話だけど、これから飲みに行くことになりました」ってメールが届いてぐんにゃりしたよね。思わずじっと手を見てしまいそうになったじゃないか。どうしてくれる。どうしようもないってことは分かってるけど。
そんなこんなでシャレにならんほど悲しい気持ちにやられてしまい、せめてもの慰めに通りすがりのお店でおかひじき(好物)を買って帰りました。そして、オンエア当時あまりの酷評に恐れおののき寝かせっぱなしにしておいたオリンピック閉会式を今さら見てみることにしました。…あれ?別にそれほどうるさくなくない?ていうか開会式もこんな感じだったよ?そもそも、NHKって万事こういう調子だったりしませんか?ねえねえ。
思うに。ロック好きのみなさんの多くはきっと、開会式など眼中になかったのでしょう。開催期間中、世間の熱気が高まるにつれ何となくなし崩しに中継を見始めた層がノリでああいう物騒なハッシュタグを作ったのでしょう。そうに違いない。…という気がしてきました。個人的にぐっときたのは、近衛師団軍楽隊による「パーク・ライフ」で大合唱が巻き起こったところです。スパイスのド派手な再結成もよかったな。メルBが原型とどめてなかったけど。いや綺麗なんだけど。その後はついついブラーの09年ハイド・パークDVDを再生してしまい大変なことになりました。いつ見ても号泣。アレックスの表情がすごくいいんだよな…。おやすみなさい。