almost everyday.

its a matter of taste, yeah

僕らが旅に出る夜 本当の言葉は忘れてしまおう

  • 福島駅に12時集合。それが事前の約束だったはずなのに、気づいてみれば30分以上前に合流を果たしてしまってました。いやもう本当、楽しみすぎてしょうがなかったんですよ。遠足前の小学生状態なんですよ。年明け以降は毎日ずっと、これを励みに働いてたんだよ…!
  • というわけで、やってきました土湯温泉。昨年に引き続き、アラフドミュージックでゆるゆる蕩けております。はー、たまらん。まだ日も高いですが既に楽しいです。ことしのタイムテーブルはこちら。

Arafudo Music 2015

  • 2015年1月17日(土)
    • 14:00 笹倉慎介
    • 14:50 ビッケとカツマーレー
    • 16:00 蔡忠浩
    • 18:00 夕食
    • 20:15 mayu wakisaka
    • 21:05 mito
    • 22:10 奇妙礼太郎
  • 参考までに、昨年はこんな感じでした。
  • 昨年はメインステージ後方に設営されてた物販が、今年は独立した別室に。おお、これは英断。開演前からもりもり食べて飲んでたら、ビールおかわり3杯目にして売り子のお兄さんに「おかえりなさい」と声をかけられました。よせよ照れるぜ…。
  • トップバッターは笹倉さん。いいです。本当に、すごく、すごく良い。荒野を吹き抜ける風のように涼やかで寂しげな声、なのにどこか暖かさをも感じさせる器の大きさがあるというか。初見とは思えないほどぐっと来ました。心の端の柔らかい部分を深く大きく抉り取られるような感じ。

  • 続くビッケとカツマーレーは、ええと本当にごめんなさい。昨年と全く同じ、一切何の進歩もない(褒めてます)ゆるっゆるのチルアウト具合が最高に最低でした(しつこいようですが褒めてます)。いいから歌おう。歌いましょうよ先輩!
  • 蔡さんはもう、本当、あれです。だめです。いけません。髪を撫でて目の奥をそっと覗き込まれるような、圧倒的な柔らかさにやられました。完敗。リハの時点で「また逢う日まで」が繰り出され、本番では「What A Wonderful World」ってそらもう泣くよ泣きますよっつう話です。どうにもならんて。くらくらしちゃうよ。
  • 何を食べてもひたすら美味しいおゆうはんの後はmayu wakisakaさん。いかん、寝過ごし乗り遅れた。それでもちゃんと後から加われる、ゆったりした時間が流れてるあたりがこのフェスの素晴らしいところだと思います。吉田美和にも通じる柔らかく伸びやかな歌声が素敵でした。ふいー。
  • ミトさん。「ここ、少し暑いよね?ただでさえも髪が韓流状態なのにー」とのMCを挟んで「ある鼓動」、「マイ・バック・ページ」からの「ステアウェイ」、木村カエラに提供した「Sun Shower」、懐かしい曲をと途切れ途切れに披露された「タイムリミット」、「サラウンド」。既にへべれけのビッケさんを呼び込んでの漫談さながらのやりとり。「それ、もはやクラムボンじゃないですよ」「あの娘は運び屋だった〜」「それフィッシュマンズなんで」という流れからの「シカゴ」。さんざん絡んで結局歌わないビッケ先輩。やっぱり最低(これもまた褒めてます)。
  • そんなこんなで 10分押して奇妙さん。「渚のバルコニー」をほんの少しだけさらった直後に「天王寺ガール」。「ビーバップ」、尾崎豊の「ダンスホール」。「手拍子しんどくないですか?」って一旦やめさせる辺りの力の抜けぐあいが素敵です。
  • 「カトリーヌ」から一瞬だけ山崎まさよしを挟んでの「愛してるんだ」。楽譜を繰るたび眼鏡をかける奇妙さん。南京玉簾を口ずさむ奇妙さん。ここら辺から曲を追うのがだんだんどうでもよくなってきて、ただただひたすらその歌声に聴き入ってました。奇妙さんの声はあれだ、あれこれいろんな煩わしいことをまとめてぜんぶ「どうでもいい」と思わせてくれる力に満ちてる。それがいいのかどうかは判断しかねるとしても。
  • アンコールで赤い番傘をくるくる回しながら登場した直後の「赤いスイートピー」は、原曲の甘やかな少女性がほぼ完全に消え失せてしまう圧倒的なオリジナリティに満ちていました。知ってる曲なのに全然ちがう。何という本家キラーぶり…!たまりません。
  • その後は既にステージを終えた蔡さんミトさんカツマーレーさんを呼び込んでのブギーバック、サンキューフォーザミュージック。主催者さんの「自分は余所者なので、福島に友達をつくりたいと思ってこのイベントを立ち上げました。土湯温泉の若旦那たちがいなければ成り立たなかったイベントです。彼らに拍手を」という挨拶に裏方としての矜恃を感じてじーんとしました。おやすみなさい。