- 「金は出さないが口は出す」という輩の鬱陶しさってやつはもう、遭遇するのが職場でも家庭でもその他どんなコミュニテイにおいてもきっと、同じように筆舌に尽くしがたいものなのですね、きっと。金銭的な取引がない関係性の場合、「金」を「手」に置き換えればそっくりそのまま同じ意味合いになると思います。願いはひとつ。滅せよ。それだけ。
- 2か月前に揉めて揉めて関係各位にさんざん迷惑かけまくった案件が、本日遂に、よくやく何とか一歩前進。もうひと山越えたら次はまた天敵との対決に挑まねばなりません。ジャスティン・ガトリンを三日三晩徹夜させたような強面のエンジニア(人の話を全く聞かない)と、本気モードのドッジボールみたいな喧嘩腰のやりとりをまたやらなくちゃいけないのか…と思うと心底げんなりしますが、一応どうにか気持ちだけでもジャマイカ代表になったつもりで応戦せねばなりません。しんどい。でもがんばる。
- こういうときにすーっと脳裏をよぎるのは、もうずっと昔に読んだ「流しのしたの骨」の一節です。
律*1は物事を極端な場所におかない。
たいていのことは「それほどでもない」のだ。
そうしてそれはいつも私を安心させる。
- この「物事を極端な場所におかない」という捉えかたを八方ふさがりで苦しいときに思い出してみると、ほんの少しだけ自分の周りの風通しが良くなるような気がするんです。歳を重ねるにつれ江國さんの本を読む機会は減ってしまったけれど、この一節だけは未だに何度も思い出して、そのたび毎回助けられてる。しんどくたって死ぬことはない、どうにかなる、と気持ちを切り替えるためのおまじないみたいなものと化してるのかもしれません。あくまで自分の中でだけ。
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1999/09/29
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- がんばる。がんばる。がんばれる。おやすみなさい。
*1:という名前の弟