- あさ9時のオープンとともにチネへ入場、予告を見てからずっと公開を心待ちにしていた「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」。もう、すっごいすっごい興味深かったし演出もよかった。作者の死後に解き明かされる作品とその足取りを追う謎めいたドキュメンタリー、ぐいぐい引き込まれました。日常のあらゆる場面で被写体となった、名もなき人たちの表情がことごとく魅力的。おびただしい数の作品群を手にした青年の熱量と執念と好奇心が、冷静かつ時に大胆でありながら常に作者への敬意に満ちているのも素敵でした。M◯MAも権威主義なのだなー、とかシャロン・テート殺害事件って相当猟奇的だったんだなー、などと思考があちこち行ったり来たりして、生前のヴィヴィアン・マイヤーの常軌を逸した蒐集癖さながらに情報量の多い映画でもあります。おもしろかった!