almost everyday.

its a matter of taste, yeah

表現は自由(that made me mad)

  • きのう眠る前、TLに流れてきた「88の提案*1」というのを読んで何だかひどく腹が立ったんです。でも、その理由が自分でもよくわからなくていまだにもやもやしてるんです。
  • たとえば。テレビの向こうの誰かの醜聞はわたしの生活に何ら支障をきたすものではなく、迷惑を被ることもありません。したがって腹が立つというようなこともなく、せいぜい「何だか大変そうですね」と思う程度が関の山です。つまりは他人事です。そういう意味では、見ず知らずの芸術家が巻き起こす突飛な行動だって同様です。わたしには何の関係もありません。にもかかわらず、どうして後者だけがこんなに癪に障るんでしょうか。
  • 何の咎もない一般人を巻き込む迷惑行為が含まれているから?88の提案に何ら一貫性がなく、ただの思いつきの列挙にしか見えないから?「アート」をそれらの免罪符にしようとしている、つまり目的と手段が逆転しているから?何もかもがハイレッド・センターの出来損ないみたいだから?単純に提案そのものがつまらないから?どれも理由になりうるけれど、どれもどんぴしゃではない気がする。
  • 高松次郎、赤瀬川原平中西夏之によるハイレッド・センターは、前衛芸術を行う傍ら各メンバーが様々なフィールドで活躍していました。「これからはオーディエンスの時代だ」と高らかに宣言したストーン・ローゼズは、聴衆を熱狂させる曲と演奏を兼ね備えていました。デビュー前に天才宣言を掲げた絲山秋子は数多くの小説を上梓し新たな読者を獲得し続けています。
  • つまり。不言実行、有言実行、どちらも結構。ただし有言不実行は愚かしい、誠実ではない。ということなのかもしれません、自分の中では。名もなき若者がアートと称して犯罪まがいのことをしても、それはただの奇行にすぎないと思うのです。ビッグマウスのくせにリスクを取ろうとしない輩に対する積年の苛立ちみたいなものが小爆発でも起こしちゃったんでしょうか自分。うん、そういうことにしておきましょう。おやすみなさい。

*1:ぐぐればすぐに出てきますのでリンクしません