- 諸事情により実に約3年ぶり(!)でkokyuのライブへ。薄暗い螺旋階段を下りた先の地下スタジオは思いのほか広く、暖かな灯りに満ちていて、その場に居合わせた全員で何らかの秘密を共有しているかのように思えてくる不思議な空間でした。
- 先攻は濱田多聞、初見。リズム隊+アルトサックスの4人編成。聴き進めるうち次第に声の伸びが良くなっていきました。アンコールで冒頭の曲を再演したのがとてもよかった。
- 20分ほどの転換を経て後攻、kokyu。鍵盤がオリジナルメンバーの大原さんに代わり次松大助さん、パーカッションのサンチェさんがドラムセットを据えるというツインドラム7人編成。ひゃー。
- kokyuはライブ自体が1年半ぶりとのことで、冒頭これまで幾度となく聴いた「ゲダウェイ」「異教徒の踊り」からして既に仕上がってるというか、演奏する喜びが炸裂してました。3、4曲めはいずれも新曲?ゴリゴリのヒップホップ、からの疾走するインスト。ハモンドと叫び声とサックスが混ざり合って大変熱い、すごく良い。
- starsDUBってライブで聴いたことあったかな、いやもしかしたら初めてかもしれない。アルバムの中ではインターバル的な位置付けの曲と思ってましたが、こうして生で聴いてみると音の隙間にこもる熱が大変気持ち良くそしてスリリングです。切れ目なくUnificationへとなだれ込んでく瞬間もまた然り。はー、たまらん…。
- いつもならここがライブのクライマックス、であるはずの「回教徒の朝」が終わってもまだライブが続く喜び。続く新曲は直前のリハでやってた曲、でいいのかな。全員で同じリズムを刻む一体感、すばらし。演奏中にスティックが折れたのは「海へと」あたりだったでしょうか。こんなの初めて。熱い、熱いよ。
- それにつけてもツインドラムの音の豊かさよ。リズムの主導権を握るのは菅野さん、そこに寄り添うサンチェさん。曲によってはここへ久我さんのジャンベも加わるわけで、なんて言うかもう「これで踊らずにおれるか」度数が格段に上がっているのでした。「バラック」も「犬」も後半バキバキで素晴らしかった…あのままずっと踊っていたかった…。
- 終盤の白眉は新曲。同じ旋律をずっと繰り返すサックスを軸として、次第に熱を帯びながら他の音が大きく展開していくのが大変気持ちよかったです。あの曲だけで10分近くあったんじゃないか。たまりませんでした。〆はいつもの「目をつぶってダンス」、アンコールに「井戸と水」。新しい音源は!いつ!出るんですか!ライブ盤でいいから、いやむしろライブ盤がいいから。お願いします。お願いします!
- 01.ゲダウェイ
- 02.異教徒の踊り
- 03.新曲
- 04.新曲
- 05.starsDUB
- 06.Unification
- 07.畜生
- 08.回教徒の朝
- 09.新曲
- 10.海へと
- 11.バラック
- 12.犬
- 13.新曲
- 14.目をつぶってダンス
- En.井戸と水