almost everyday.

its a matter of taste, yeah

パーティで女の子に話しかけるには

  • 午後、チネにてパーティで女の子に話しかけるには20センチュリー・ウーマンでの小悪魔ぶりが最高にハマっていたエル・ファニング主演、77年のパンクシーン@ロンドンが舞台と聞いて、早く見たくてうずうずしておりました。日本での公開は12/1、年こそ跨いでしまったものの何とか全国公開されてよかった…。
  • さえないパンク少年・エンがいつもの朝を迎え、女王即位25周年に沸く曇天のロンドンを自転車で疾走するオープニング。ささくれ立った特徴的な映像処理はパンクの荒々しさそのもの、そこにダムドが乗った時点で早くもワクワクが止まりません。この映画のために結成されたという劇中バンド、ディスコーズのライブパフォーマンスがとてもいい。何がいいって肝が据わってるし、見た目がいわゆるパンクのステレオタイプ*1に堕していない。シーンが爛熟する前の、とびきり熱いエネルギーに満ちた空気を描こうとしているのだと感じました。
  • エンとつるんで異星人のもとに迷い込むパンク少年を気のいい太っちょ、もうひとりをジョニー・ロットン風イキり男子とする設定が効いていて、エンがエル・ファニング扮する異星人ザンに「もっとパンクして!」などと最高最強に可愛くおねだりされているその裏で片や謎のダンスによる意思疎通?を果たし、片や脱がされ◯◯で◯◯を◯◯◯◯されるというくだりでは場内が小さなクスクス笑いに満たされていました。
  • ここはおそらくコロニー毎に異なる異星人たちの特徴をわれわれ観客に理解させるためのシーンだったと思うのだけれど、彼らの生態や掟や目的といった核心に迫る部分がふんわりとしか描かれないため、以後ザンの言動は全てどこかが噛み合わない不思議ちゃんぶりを発揮することになります。これがもう可愛い。真顔も笑顔もぜんぶ可愛い。
  • エンの家で一夜を過ごし、エンの服に身を包み、さばけたママに反発しつつ大好きなパパの不在を受け入れられないエンに向かって「私が保護者ならあなたを捨てない」と真っ直ぐに宣言するザン。ここ、すっごく、本質的にパンクなのだろうなと思いました。しがらみも制約も何もかもかなぐり捨てて、目の前の人や物事にだけ全力でぶつかっていくその姿勢。ひとつのトマトを同時にかじるシーンは、恋人同士の戯れでありながら運命共同体として血の契りを交わすようにも見えました。
  • わたしにとってのクライマックスは、誤解に次ぐ誤解にからニコール姐さんのお眼鏡に叶ったザンがステージに立つシーン。Xiu Xiuのジェイミー・スチュワートによるオリジナル曲をエンとともに歌い上げるところでした。何ならもう、ここで終わってくれてよかった。でも終わらなかった。というか「わたしは今、いったい何を見せられてるんだろう…?」と思わず我に返るほど映像が突き抜けていて笑ってしまいました。いや、ここは笑うところじゃない。おそらく本気で大真面目にやっている。それがまた笑いを誘いました。なぜだ。どうしてこうなった。
  • 終盤のドタバタは何から何まで分かりづらかったし、15年後の後日譚は蛇足としか思えないうえ尋常ならざるダサさでしたがそれはそれとして、見ようによっては大いなる救いにもなり得るのだろうなと思いました。とりあえずXiu Xiuはもう一度ちゃんと聴き直そう、そうしよう。
  • 映画のあとは徒歩10秒のサイゼリヤへ。何年か前に流行ったサイゼ飲み、一度は試してみたいと思ってたんです。以下、オーダー一覧。
    • シェフサラダ(299円)
    • 小エビのカクテルサラダ(349円)
    • エスカルゴのオーブン焼き(399円)
    • セットプチフォッカ(79円)
    • マルゲリータピザ(399円)
    • ミートソースボロニア風(399円)
    • ランブルスコロゼ250ml(370円)
    • デカンタ250ml(200円)
    • デカンタ250ml(200円)
    • セットドリンクバー(190円)

  • 1時間半たらふく食べて、しめて2,884円。あんまり飲まずにそこそこガッツリ食べる男性+ちまちま食べつつ最後までザブザブ飲む女性、という二人連れでこの金額って相当すごいな…と実感した次第であります。すっかり満足した後は駅と朝市で買い出し済ませてサクッと帰宅。充実の土曜日でありました。おやすみなさい。

*1:もうすぐ40歳を迎える自分が中1の英語の教科書で見た、直径が大きいばかりの派手なモヒカンとか