almost everyday.

its a matter of taste, yeah

彼の見つめる先に

  • チネで彼の見つめる先に。やっと観られた…仙台にも来てくれた…。待った甲斐がありました。とてもよかったです。
  • ストーリー展開云々以前に素晴らしいのが、圧倒的な画と音のさわやかさ。ブラジル・サンパウロの夏の柔らかな陽射しはあらゆる世界をまぶしく照らし、鳥のさえずりや水音、木々のざわめきに満ちた日常は盲目の主人公・レオを取り巻く世界を疑似体験させてくれるかのようです。そして何より驚かされたのは、彼らの母語であるポルトガル語の響きの軽やかさ。日々の営みとして幾度となく発せられる「オブリガード」「チャオ」がこんなにも愛らしいなんて、とびっくりしました。すてき。
  • カットが少なくズームインを多用したカメラワークは見えないレオ/見えるジョヴァンナ&ガブリエルいずれの心象も丁寧に描き出していて、時にセリフよりも雄弁であると感じました。ガブリエルがレオを好きになる過程を深追いしないかわりに、シャワールームでえげつないほど彼を凝視するさまが描かれている。これだけでもう完璧。「恋に落ちるのに理由なんてない」という普遍的な事実に10代の向こう見ずさのトッピングいただきました、ごちそうさまです!みたいな感じでひたすら胸をかきむしられっぱなしでした。もっと言うならあのパーティー、あんなにもみずみずしく甘酸っぱくほんのちょっとだけ背伸びした「キスで黙らせる」描写、なんなんだよこれこんなの観たことねえよ…最高すぎるべ…とひとしきり身悶えした次第であります。たまらん。
  • それにしてもジョヴァンナ、君はなんていい子なんだ。「おじいちゃんのこと、今も愛してる?」と孫に訊かれてニコニコしながら「日によるけど」と即答するおばあちゃんも素敵。そして高校の制服がフクロウ?のワッペンつきのTシャツだなんて最高に可愛くそして実用的じゃないですか?淡いグレーのボディに襟ぐりがミントグリーンのパイピングっていうカラーリング、ふつうに着たいし何ならグッズとして売ってくれと思いました。はー、よかった。とてもよかった。
  • 映画の後は友達と合流、三越にて開催中の池坊展を観に。お花の知識はほぼゼロに等しく、お作法はおろか花の名前すら覚束ない空っぽの状態で臨んだのですが、友達があれこれ丁寧に教えてくれるおかげで楽しい時間を過ごせました。

  • もっとこう、ガチガチのルールに則った格調高い作品ばかりが並んでいるという予想はよい意味で裏切られ、比較的自由度の高い作品も多く親しみやすさを感じる展示もありました。右端の作品なんて特に、そこはかとないピタゴラ感を漂わせてませんか?思わずiPhoneを取り出し構えてしまったよ。
  • 先発は則本。則本で勝った、やっと勝てた…!それも完封、107球です。前回登板時、たった3回で100球超える大炎上をやらかしたのと同一人物とはとても思えない。エースがようやくエースらしい仕事をしてくれました。よかった。よかった!
  • 打線をみる限りこの日は4番ウィーラー5番今江がどうにも不調で6番ペゲーロに2本のソロ、というのがどうにももったいなかったです。ランナーを置いた状態で打ってくれたらもっと心強いのにな、とは贅沢な言い分でしょうか。
  • それにしてもああ、連勝とかカード勝ち越しとかいう言葉、久しく口にしてなかったですね。嬉しい、嬉しい、うれしいぞー!!!おやすみなさい。