almost everyday.

its a matter of taste, yeah

王様になれ

  • チネで王様になれ。わたしはピロウズをほぼ通過してなくて、とは言え嫌いとか苦手とかいうわけじゃなくフェスやなんかで遭遇したらよろこんで聴くんですけど、曲も音も声もあまりにスルスル耳になじむもんだからなかなか記憶に残らなくて、いつも「あの曲のサビどんなだっけ」みたいな感じで長らくうっすら覚え続けてる、そういう存在なのでした。初めてその名を知ったのは確かまだ中学生の頃、メンバーが4人いてモッズっぽい格好してた辺りの曲がラジオで流れてたのがきっかけだった気がする。30周年おめでとうございます。
  • その程度の知識しかなくて何でまた見に行こうと思ったのかっつう話ですけど、とりあえず岡山天音が好きなんです。最高。何がいいって、顔面から発せられる情報量がめちゃくちゃ多いのが素晴らしい。見ていて飽きない、ずっと見ていたい。魂が抜けたような呆け顔も顔全体を歪めるような笑顔も感極まって涙をこらえる顔もどれも良い…。冒頭、ラーメン屋で立ち動くショットの俯いた角度なんかもうたまりませんよね。重たさのない薄い一重まぶたと睫毛がつくり出す小さな影が男っぽかった。
  • ストーリーやなんかの前情報をほぼ一切絶ったまま臨んだところ、ストリートミュージシャン役として宮本英一fromシュリスペイロフが登場したもんで思わず変な声を上げそうになりました。モブとしての小芝居でもなく(ひなっち)、スペシャルライブの出演者としてでもない(ホリエ、GLAY)タイミングで物語の転換を担うとは、やっぱりこのひと持ってるぜ…さわおさんの寵愛受けまくりじゃないですか…!と拳をグッと握りしめた次第であります。サントラ聴かなきゃ。うん、そうしよう。
  • 映画全体としてはところどころ粗削りな部分が目立つっつうか、演技が硬かったりテンションが不自然だったり謎の間合いがあったりして今ひとつこう物語にのめり込ませてもらえない雰囲気を感じたものの、展開自体はものすごくストレートでした。さわおさん自身がちょっと露悪的というか、自分をことさらよく見せようとしていない辺りが30年の長きにわたり愛され続ける所以でしょうか。ネギ抜き。
  • さてと、明日も出勤です。そろそろ寝るべか。おやすみなさい。